くるナンデス 【菰田潔の、昔の常識は通用しない、合図の話】その3 誤解されやすい合図

2018年03月14日 12:23 掲載

菰田潔

ハザードランプ

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 ハザードライトの本来の使い方は、止まってはいけないところに止まってしまい自車が障害物になっているときに点滅させるものだ。だから基本的に走りながら使うものではない。

 挨拶で使うのは正しくない。サンキューハザードなどという言葉もあるようだが、ハザードランプを何回か点滅させるのがお礼だと思っているドライバーが増えてしまった。

 無理やり割り込もうとするとき、最初からハザードランプを点滅させながら走ってくるクルマもある。先にお礼をすれば入れてくれるという理屈らしいが、これも間違っている。

 タクシーが目の前に割り込んできたが、そのときハザードランプを点滅していた。割り込まれたドライバーはお礼なのかと思ったら、タクシーは客を乗せようと急停止したため、ぶつかったという事故がある。

 いま誤解を招く合図の代表になっている。

お礼をするなら手で

 お礼の基本は、自分の手を挙げるのがわかりやすい。これももしお礼をするのなら、という前提だ。運転に余裕がないビギナーなら手を挙げなくてもいい。

 手を挙げてもスモークガラスで見えないという意見もある。そのとおりだ。だからスモークガラスは賛成しない。car to carコミュニケーションが取りにくいスモークガラスのクルマは、私も運転したくない。

 後方へのお礼は、通常は左右座席の間付近で手を挙げるのがいいが、すれ違いで待ってもらった対向車に対してお礼をするなら、ハンドルの前あたりのダッシュボードの上で手を広げれば相手も見やすい。

2018年3月14日(モータージャーナリスト 菰田潔)

菰田潔(こもだきよし):モータージャーナリスト。1950年生まれ。 タイヤテストドライバーなどを経て、1984年から現職。日本自動車ジャーナリスト協会会長 / 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)交通安全・環境委員会 委員 / 警察庁 運転免許課懇談会委員 / 国土交通省 道路局環境安全課 検討会 委員 / BMW Driving Experienceチーフインストラクター / 運送会社など企業向けの実践的なエコドライブ講習、安全運転講習、教習所の教官の教育なども行う。