2018年03月01日 14:25 掲載

くるナンデス 【菰田潔の、昔の常識は通用しない、合図の話】その1 まずは正しいヘッドライトの使い方


菰田潔

ヘッドライトはいつ点けたらいいか?

 薄暮の時間帯は事故が多い。背景の中にクルマが溶け込んで、存在が気づかれにくいだけでなく、距離感も掴みにくいからだ。だから暗くなる前からヘッドライト(ロービーム)を点灯することで、周囲に存在を知らせれば安全につながる。

 昔は計器盤のスピードメーターが見にくくなることで周囲が暗くなったことがわかったが、いまは自分で光る(自発光式)メーターになっているから日が落ちていることに気づきにくい。

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自ら光る「自発光式」メーターは見やすい反面、周囲が暗くなったことに気付きにくい

 自分の存在を示すには、スモールライトではなく、ヘッドライトのロービームが適している。スモールライトは車種によりその位置、大きさ、明るさがさまざまだから認識されにくい。そもそも走行中はスモールライトだけで走るものではない。

明るくてもヘッドライトを点けたい場面

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 周囲が充分に明るい場合でも、ヘッドライトを点灯した方がいいケースがある。その一例として夕日や朝日を背中に受けて走るときがあげられる。対向車にとっては逆光になり、こちらの存在を確認しにくくなるケースでも、ヘッドライトを点けることで存在を示すことができる。これは先行車がバックミラーで後方確認する際にも同様だ。

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ヘッドライト点灯の有無による"見られ方"の違い。日が落ちていなくても雨天だと被視認性が著しく落ちるので、ヘッドライトを点灯して走行することで安全を確保する

 もう一つは雨の日だ。窓ガラスが曇るとか、水滴が付いていると外が見にくい。バックミラーも同様に見えにくくなっている。後ろからだけでなく横から来るクルマを発見しやすくするためにも、ヘッドライトを点けることが効果的だ。雨の高速道路なら周囲が明るくても目立つためにロービームを点灯する方が良い。

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確実に照らすためにライトの表面は常にきれいにしておく。視認性を良くするためにもすべてのガラスとミラーもきれいに。作業は走り出す前に明るいところで行おう

(その2へ続く)

2018年3月1日(モータージャーナリスト 菰田潔)

菰田潔(こもだきよし):モータージャーナリスト。1950年生まれ。 自動車レース、タイヤテストドライバーを経て、1984年から現職。日本自動車ジャーナリスト協会会長 / 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員 / 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)交通安全・環境委員会 委員 / 警察庁 運転免許課懇談会委員 / 国土交通省 道路局環境安全課 検討会 委員 / 一般社団法人 全国道路標識・表示業協会 理事 / BMW Driving Experienceチーフインストラクター / 運送会社など企業向けの実践的なエコドライブ講習、安全運転講習、教習所の教官の教育なども行う。