くるナンデス 完全自動運転の
未来なんてすぐには来ない!
【菰田潔のくるま・クルマ・車】

2017年09月01日 02:34 掲載

現実的な自動運転の着地点

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 いま考えられるのはこんな完全自動運転ではなく、高速道路の本線に乗ったら、目的地のインターチェンジでランプウェイに出る前までは自動運転できるような半自動運転である。その可能性なら十分想像できる。ただしその場合、ドライバーは周囲を注視し、いざというときには制御をクルマからドライバーに切り替える必要があるはずだ。もちろん、ドライバーの運転免許は必須である。

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 将来の技術に対して否定的なことを書いたが、自動運転に向かって開発された技術は、過渡期におけるドライバーのアシストとしては素晴らしい先進安全装備になり得る。たとえば走行中にドライバーが気を失ったときでも、周囲にぶつからないよう路肩へ停止するまで自動で運転してくれるということはできるだろう。またドライバーがついうっかりというケースであっても、事故にならないようブレーキやハンドルをクルマが自動で制御して安全な方向へ誘導するという技術にはなり得る。そういう意味では、技術の発展は歓迎だが、過度の期待から思い違いをしないよう、ユーザーも冷静な目をもって自動運転を考えてほしいと思う。

2017年9月1日(モータージャーナリスト 菰田潔)

菰田潔:モータージャーナリスト。1950年生まれ。 自動車レース、タイヤテストドライバーを経て、1984年から現職。日本自動車ジャーナリスト協会会長 / 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員 / 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)交通安全・環境委員会 委員 / 警察庁 運転免許課懇談会委員 / 国土交通省 道路局環境安全課 検討会 委員 / 一般社団法人 全国道路標識・表示業協会 理事 / NPO法人 ジャパン スマート ドライバー機構 副理事長 / BMW Driving Experienceチーフインストラクター / 運送会社など企業向けの実践的なエコドライブ講習、安全運転講習、教習所の教官の教育なども行う。