2017年09月01日 02:34 掲載

くるナンデス 完全自動運転の
未来なんてすぐには来ない!
【菰田潔のくるま・クルマ・車】


なぜ完全自動運転が無理なのか?

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 エレベーターの場合、もし事故があっても乗っている人には責任がなく、その責任は製造元やメンテナンス会社、管理者が負う。ということは、完全な自動運転になれば運行はドライバーに一切責任がなく、事故の場合の全責任は自動車会社などが負うことになる。自動車会社は年間何百万台ものクルマを製造しているが、その内の10%が自動運転になったとしても、その事故の全責任を自動車会社が持てるのかは疑問だ。さらに、保険会社が完全な自動運転車を担保できるのだろうか。カーメーカーがすべて保証してくれる完全な自動運転車なら保険もかけなくて済むはずだ。

 悪いメンテナンス状況、部品の故障、プログラムでは考慮されていない運転環境などでも安全に走ることができないと、完全な自動運転車とはいえないだろう。

 完全な自動運転なら出先でお酒を飲んだ場合でも、自分のクルマに乗って帰ることができる。ゴルフに行くのに家からは運転していき、お昼にビールを飲んだとしても、クルマで帰ることができるのだ。あるいは運転免許を持たない小学生でも塾にクルマで行けることになる。

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自動運転の未来はどうなる?