なんちゃってエジソン ジャンクションに使われている「人体に優しい曲線」とは?

2016年05月13日 00:00 掲載

ejison16M6_02.png

あの曲線美のヒミツは、円ではない曲線

今回お話を伺ったのは、NEXCO東日本の技術士(建設部門)・鈴木孝さん。

私が開口一番「ジャンクションの曲線美が大好きなんです!」とお話しすると、「いいですね~」と笑顔で返してくれるなど、鈴木さんもあの曲線美のとりこになっているご様子。

そこで「ジャンクションの滑らかな円の描き方」について質問すると、ニコニコしていた鈴木さんがにわかに険しい表情に。やはり、ジャンクションの曲線美については企業秘密で教えてはもらえないのだろうか・・・。

なんてことも考えましたが、よくよく話を聞いてみるとそうではなく、私のある思い込みが気になったんだそうです。

「横内さん、高速道路の曲線は、単純な円と直線だけではありません! もう一つ、高速道路建設には欠かせない重要な要素があるんです。それが、円ではない曲線、クロソイド曲線です!」とのこと。

円ではない曲線? クロソイド曲線? 耳慣れない単語に、目をしばしばしていると、鈴木さんが詳しく説明してくれます。

一定の速度で走る車が一定の速度でハンドルを回した時に、車が描く軌跡(曲線)が、クロソイド曲線になるのだそうです。言い替えると、慌てず、無理なくハンドルが切れる曲線ということになります。

これは、どういうことでしょうか?

車で直進しているとき、ハンドルを持つ両手は、時計の長針短針の関係で言うと9:15の位置だとします。例えば、このハンドルを持つ手を90度回転させた状態を維持しないと曲がりきれないカーブに差し掛かった場合、直進の体勢(ハンドルを持つ手は9:15)から一気にハンドルを90度回転させなければなりません。車はハンドルを回す間も走行しているわけですから、高速で一瞬にして90度ハンドルを回さないとカーブを曲がれないことになります。

そこで、鈴木さんによると、高速道路ではこのクロソイド曲線を直線と円をつなぐ曲線として利用しているのだそうです。クロソイド曲線が、ハンドルを回す余裕を与えてくれるというわけです。図で表すと以下のようになります。

ejison16M6_03.png

→次ページ:三郷ジャンクションを徹底分析。クロソイド曲線はここに使われていた。