2016年12月28日 19:12 掲載

なんちゃってエジソン 名作十選「なんちゃってエジソン」
【十番人気】車室内の容積って、
いったいどれくらい?


第10位(得点:30/40点)
車室内の容積って、いったいどれくらい?/2014年12月号

この実験は、とても画期的であったと自負している。ネットで検索すれば、車室の広さはすぐに出てくる。しかし、いずれも、カタログ数値の掛け算に過ぎない。カタログに出ている車室の高さ×長さ×幅で計算しているのだ。

しかし、車室は四角い部屋ではない。前席の足元には空間があるし、そもそもシートという大きな構造物が空間の広さを縮減している。さらにはシートの下にも空間が残っている上、ダッシュボードの上には、フロントガラスに挟まれた三角形の空間が存在する。カタログ数値での計算では、とても目をつぶれないような大きな誤差があるはずなのだ。

我々はそこで、実測に挑戦した。実測にあたって、車室内に空気の入ったビニール袋を隙間なく押し込めれば、車室の容積同等の空気の量が分かるのではないかと考えた。えらそうに申し上げてしまったが、オリジナルではない。私たちが敬意を表してやまないNHK[大科学実験]で採用していた手法である。大科学実験では、確か、学校の教室だったかの部屋の空気の重さを調べようとしていた。

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それでビニール袋を買ってきて、車に押し込み始めたのである。実験車としてコンパクトカーとミニバンの2台を用意していた。おっきいのと、ちっちゃいの。2台の乗用車で調べれば、乗用車の車室の範囲が見えて、「実測でも大体このくらいの間」という目安がつかめると思ったわけだ。

ところがそれが甘かった。

この実験、恐ろしく時間がかかったのである。これほどまで、実験時間の読みが外れたことは、そうそうない。朝8時に集合して、打ち合わせをして実験開始したのが10時くらい。空気入りのビニール袋をコンパクトカーに詰め始めた。カメラマンには自由に撮っておいてもらい、途中、お芝居をはさんだとはいえ、詰め終わりが14時を回っていた。

そのあとは、車に詰めた袋をすべて出し、一つ一つを水槽に沈めて体積を測る。大変な量だが、でも、まだ日没まで4時間はあるし、大丈夫だろうと思っていたら、見る見るうちに時間が過ぎていった。これはまずいぞ、ということで、撮影用のお芝居をしている暇もなく、ひたすら水槽に沈めては水を注ぎ足し、あふれた水を計量する。ということを同時並行作業で進めた結果、コンパクトカーだけはどうにか日没までに間に合った。本当はこのあとに、ミニバンもやろうとしていた自分の浅はかさが、今になっても心に刻まれているのである。

とはいえ、おそらく初であろう、コンパクトカーの車室容積実測実験。価値の高い実験結果ではないだろうか。

そんな今回の名場面は、時間に追われて計量しているところでしょうか。あまりおもしろくなかったらすみません。

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■車室内の容積って、いったいどれくらい?/2014年12月号(動画)>>

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(JAFメディアワークス IT Media部 濱崎 暢)