2020年06月28日 11:10 掲載

クルマ 『イタリア発 大矢アキオの
今日もクルマでアンディアーモ!』第5回
子ども置き忘れ防止装置義務化(とトンデモ反則金制度)


文・大矢アキオ(Akio Lorenzo OYA)
写真・Akio Lorenzo OYA/Chicco

スーパーマーケットで見つけた体重センサーとスマートフォンを連動させるマット。2020年5月撮影。

スーパーマーケットで見つけた体重センサーとスマートフォンを連動させるマット。2020年5月撮影。

取り締まりの実効性は?

 やがて、新型コロナウイルスの外出制限下であったものの、スーパーマーケットで、保護者がスイッチを入切する方式や、チャイルドシートの下に敷くカーペット状の体重感知方式が販売されるようになった。価格は約55〜60ユーロ(約6,000〜7,000円)と手頃である。

 そして予定どおり2020年3月5日から、子どもを乗せている場合未装着の運転者には、81〜326ユーロ(約9,800〜40,000円)の罰金が課され、運転免許証から5点(スタートは20点)が減点されるようになった。2年以内に再び取り締まり対象となった場合は、15日から2か月間の免許停止が加わる。

 そこで思い出したのは、2005年にイタリアでチャイルドシートの使用が義務付けられたときである。イタリアを代表する自動車誌『クアトロルオーテ』は、男女カップルで自動車に乗り、人形の"子ども"を膝の上に載せて大都市を走るという大実験を試みた。結果として、警察官にいちども静止されることはなかった。

 車内放置アラーム装置は、外から確認しにくいため、さらに取り締まりは難しいものと思われる。イタリアの自動車雑誌には、ぜひチャイルドシートのときのような、奇抜かつ示唆に富んだ体当たりリポートを考案してほしいと願っている。

 なお、当初イタリア政府内ではこのアラーム装置を購入する際、30ユーロの普及奨励金が適用される案が出され、多くのユーザーが注目した。だが実際は現時点まで実現されていない。

 いっぽうで、実は反則が通知されてから5日以内に納付すると、前述の81ユーロが56ユーロに割り引かれる。日本円換算で約3,000円引きである。この"早割"は、他の違反にも適用されている措置で、未払いを少しでも減らすのが目的である。

 イタリアのクルマ生活では、安全デバイスひとつにも、さまざまな泣き笑いが伴う。

同じく体重センサーが入ったマット。こちらはスマートフォン以外に、キーホルダー型専用端末も付属している。2020年6月撮影。

同じく体重センサーが入ったマット。こちらはスマートフォン以外に、キーホルダー型専用端末も付属している。2020年6月撮影。

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