2020年06月25日 13:00 掲載

クルマ バッテリートラブルが増加。クルマ利用が減り、トラブルに気づかないことも

2020年5月の自動車の故障救援実施件数の統計がJAFより発表された。前年同月より総件数が減少したにもかかわらず、バッテリートラブルに関する救援実施件数は、前年より増加。実施件数全体に占める割合は46.98%に上昇した。新型コロナによる外出自粛もあり、例年と比べクルマを利用する機会が少なくなったことも、バッテリートラブル増加と関係がありそうだ。

JAFメディアワークス IT Media部 小林 祐史

バッテリートラブルを理由とする救援実施数が増加

バッテリートラブル

バッテリートラブルによる救援実施件数の割合が増加。© Oleksii Nykonchuk- stock.adobe.com

 JAFによると20205月の故障救援実施件数は、前年同月より1万6000件減り15万6931件となった。しかし過放電バッテリー(いわゆるバッテリー上がり)だけを見ると、5万5586件から6万4149件へ増加。したがって、実施件数全体に対する過放電バッテリーの割合も増加し40.88%、5件に2件が過放電バッテリーによる救援依頼であることが分かった。さらに破損/劣化などのその他のバッテリートラブルである9578件を加えると7万3727件となり、全体に対する割合も46.98%を占めることとなった。

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2020年と2019年の5月の故障内容別救援実施件数。出典:JAF兵庫支部資料

クルマの利用機会が減少。点検機会も減少。そして発見が遅れる

 今年の5月は新型コロナウイルス感染拡大により、全国で緊急事態宣言の発出が4月から続き、不要不急以外の外出を自粛するなどさまざまな要請が国からあった。要請によって外出の機会が減少したため、クルマの利用機会も減少したことが考えられる。それにより弱っていたバッテリーなどで充電不足などが発生し、トラブルが増えたのではないだろうか。また、クルマの利用が減ったので、点検の機会が減って充電不足に気づくのが遅れたということもあるだろう。

 バッテリー上りの原因は、ライト類や室内灯などの消し忘れなどを思い浮かべるが、乗らない状態が長く続く場合や、近所の買い物などの短距離利用ばかりだと充電不足になることもあり、これは外出自粛中にも当てはまる条件といえる。

今年の夏はバッテリーに注意

 現在バッテリートラブルが出ていなくても、乗らない状態が長く続いているなら充電不足やバッテリーの劣化などが進んでいる恐れがある。そのことに気づかすに、これから訪れる夏の雨の夜に渋滞と遭遇すれば......。クルマはエアコン、ヘッドライト、ワイパー、カーナビ、オーディオなどが一度に稼働すると、エンジンの発電量以上の電力が必要となり、バッテリーに充電していた分が消費されることになる。その際に充電不足だと、エンジンはかかっていても、出先でバッテリートラブルが発生する可能性もある。

 バッテリーは、エアコンなどで使用電力が増える夏や、気温が下がる冬は性能が低下して、バッテリー上がりなどのトラブルが多くなる。また、バッテリーは消耗品だ。バッテリートラブルを未然に防ぐには、まずは自分で点検を行おう。ボンネットなどを開けてバッテリーの液量や端子の腐食、取り付け金具の緩み、本体の割れやヒビ、筐体の膨張などを目視しておこう。もし定期点検が間近に控えているなら、整備工場などへ依頼するときにバッテリーの劣化具合をチェックしてもらうのが良いだろう。

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