2020年06月10日 11:40 掲載

クルマ 内掛けハンドルの危険! 正しいハンドル操作とは

握り手を逆手に持ち替えてハンドルを回す「内掛けハンドル」。ハンドルを回す際の力の入れ具合が楽になる反面、エアバッグを装備したクルマでは思わぬ危険も考えられる。安全かつ正確な回し方となるハンドル操作とは。

JAFメディアワークス IT Media部 小林 祐史

内掛けハンドルはとっさの操作に弱いだけでなく、エアバッグ作動時の危険も

内掛けハンドル

ハンドルに力が入りやすい内掛けハンドルだが。

 ハンドル操作は、クルマを進行方向へと滑らかに曲げつつ、とっさの出来事にも対処できる安全性を備え、無駄な動きが少ない効率的な動作が理想だ。そのためには、正しいハンドルの握り方や回し方を実践する必要がある。しかし実情は危険な自己流がクセとなっているドライバーが多い。またクルマの安全装備などが進化することによって、大きな問題が生じている回し方がある。そんなハンドル操作の1つが「内掛けハンドル」だ。

 内掛けハンドルは、逆手で握りなおして、上から下へと引っ張るようにハンドルを回すため、大きな力が入れやすい。クルマが停車している時や極低速時などのハンドルが重い状態でも一気に回せることもあり、パワーステアリング装備車が少なかった時代に浸透したといわれている。

 メリットは「大きな力を入れやすい」「一気に回せる」であったが、現在ではパワーステアリングが主流となっているため、ハンドル操作にそれほど大きな力を必要としなくなっている。内掛けハンドルはメリットはもはや存在しないと言える。一方で、急な飛び出しなどの「とっさ」の反応時に、逆方向へハンドルを切りづらいことや、微妙な調整に不向きであること、逆手に持ち替えるので操作がワンテンポ遅れること、というデメリットがクロースアップされるようになった。

 さらにハンドルにエアバッグが装備されるようになったことで、内掛けハンドルには別の危険性が生じている。内掛けハンドル中にエアバッグが作動すると、肘関節に可動範囲と逆の方向から力が加わることになるためだ。

内掛けハンドルでエアバッグが作動すると危険

この状態でエアバッグが作動すると、腕に無理な力がかかることも考えられる。

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