2020年02月25日 08:40 掲載

クルマ ホモロゲの先輩たち、1990-2000年代のWRCホモロゲモデルPart3
ランサーエボリューション編

東京オートサロン2020で発表されたGRヤリスは、トヨタがWRC出場に必要なホモロゲーションを取得するために販売するハイスペックなクルマだ。このようなクルマが、1990年-2000年代は各社から販売されていた。Part3では、この時代に発売された三菱ランサーエボリューションのホモロゲーションモデルを紹介。

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JAFメディアワークス IT Media部 小林 祐史

毎年のように進化を続けたランサーエボリューション

三菱ランサーGSRエボリューション

三菱ランサーGSRエボリューションは、2500台が販売数日で完売したため、さらに2500台が追加生産された。エボリューションIIIになると、限定モデルながら1万台以上というセールスを記録している。

 三菱のラリー参戦の歴史は古く、1960年代にさかのぼる。オイルショックによる参戦休止はあったが、オーストラリア、サファリなどのラリーでは数度の優勝を遂げてきた。そして、1980年代に入ると各国のラリーイベントへ本格的な参戦を開始し、スタリオン、ギャランなどといった車種でWRCでの経験値を積み上げていた。

 1992年という年は、日本車のWRCホモロゲーションモデルにとって1つの節目といえる。それまでの年間生産台数5000台が、2500台に下げられた年であり、これを契機に三菱とPart4で登場するスバル インプレッサは、毎年のようにホモロゲーションモデルや、WRCに関する限定モデル・グレードを販売していく。

 その最初として三菱は、199210月から4代目ランサーGSRに、ホモロゲーションモデルである「エボリューション」を追加した。エンジンはピストン・コンロッドの軽量化や、インタークーラー・オイルクーラーの大型化で高出力化。ボディにはエンジンフードをアルミ製に変更して軽量化。もちろんフロントバンパーの開口部の大型化や、エンジンフードにインタークーラー用パワーバルジを設ける、大型リアスポイラーを装備するというWRCホモロゲーションモデルに欠かせない装備も備えた。足回りもフルタイム4WDにビスカス式のLSDを装備し、フロントブレーキも強化された。

三菱ランサーGSRエボリューション主要諸元

販売時期:199210月 当時新車価格273.8万円(税抜)
型式:E-CD9A
全長×全幅×全高:4310×1695×1395mm
ホイールベース:2500 mm
車両重量:1240kg
乗車定員:5
エンジン:直列4気筒DOHC16バルブ インタークーラー付きターボチャージャー
エンジン型式:4G63
排気量:1997cc
最高出力:184 kW250PS
最大トルク:308.9Nm31.5kgfm
トランスミッション:5MT
駆動方式:フルタイム4WD
LSD
:ビスカス式
サスペンション(前、後):マクファーソンストラット式、マルチリンク式
ブレーキ(前、後):ベンチレーテッドディスク、ディスク
タイヤサイズ(前、後):195/55R15195/55R15

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Xまで進化したランサーエボリューション

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