2019年10月07日 16:31 掲載

クルマ 車の「最小回転半径」の中心と
後輪の意外な位置関係とは?


文と構成=横内 信弘 写真と動画=勝尾 仁

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 新井インストラクター、最小回転半径の秘密がだんだん分かってきました!

 そこで、仮定の話になりますが、ちょっと教えてほしいことがあります。

 今回実験で使用した車は、最小回転半径が4.7mのコンパクトカーでしたが、これが仮にもっと大きい場合、例えば1m伸びて5.7mになると、車の動きはどのようになるのでしょうか?

「それでは最小回転半径が4.7mの車と、仮に最小回転半径が1m伸びて5.7mの2台の車が同じ場所からフルロックで今回のように旋回するとします。すると、円を描く一番外側の前輪がそれぞれ時計の12時の位置に到達した段階で、2台の車の最小回転半径には1mの差がついています。最小回転半径が5.7mの車では、今回の壁にぶつからずに曲がりきることはできませんね」(新井インストラクター談)

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車が壁の前を通り過ぎてそのまま旋回を続け、反転した状態(Uターンの状態)では、さらに差が開き、最小回転半径4.7mの車と5.7mの車とでは、2mもの差がついてしまうんです。図で示すと以下のようになります」(新井インストラクター談)

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 なるほど~最小回転半径が大きくなると、車の動きにはこのように影響するんですね。

ドライバーのみなさんへ。
最小回転半径を理解して安全運転をお願いします。

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「ドライバーの皆さんは、今回を機会にマイカーのカタログや取り扱い説明書に記載されている最小回転半径をチェックしてみてはどうでしょうか? 特に車の買い替え時や会社の車に乗り換える時などは注意が必要です。普段乗っている車より、最小回転半径が仮に1m伸びていると、正面の障害物を曲がりきるためには+1mの距離の感覚が必要になり、さらにUターンをする場合には+2m、倍の距離感覚が必要になります。また、最小回転半径はあくまで前輪タイヤの接地面の中心からの距離です。その一回り外側には、いつもフェンダー部分が出ていることにも注意してください」