2020年05月18日 15:50 掲載

ライフスタイル 低額レンタカーサービスが、通勤せざるを得ない人の新型コロナ対策として登場

新型コロナウイルス感染拡大防止として、在宅勤務やテレワークが政府から要請されている。しかし、医療関係や社会機能維持に従事している方など、在宅では仕事ができない方も少なくない。そういった、通勤せざるを得ない人たちの感染防止策の1つとして、低額なカーシェアリングやレンタカーサービスを日産とトヨタが開始した。

JAFメディアワークス IT Media部 小林 祐史

通勤時の感染リスクを低減させるカーシェアリング、レンタカー

カーシェアリングのイメージ写真

© BlueBeans- stock.adobe.com

 新型コロナウイルス感染拡大防止として、政府は企業に在宅勤務やテレワークといった職場へ通勤しない勤務形態を要請している。一方で、医療従事者や、電力・水道・公共交通・ゴミ収集などの公共サービス、生活必需品の流通・販売などといった、社会機能を維持する職務に従事する人たちは、在宅勤務というわけにはいかない。ただ、公共交通機関での通勤は、3密(密閉・密集・密接)になりがちだ。

 そのような人たちへ、トヨタレンタリースは通勤時間帯に割安な価格となるレンタカープランの提供を、日産はカーシェアリングの一定時間を無料とするサービスを開始した。

日産はカーシェアリング1回あたり1600円を無料サービス

NISSAN e-シェアモビのリーフ

NISSAN e-シェアモビは、リーフやノートe-POWER、セレナe-POWERといったEVを提供するカーシェアリングサービス。写真:日産

 日産は、会員制のカーシェアリング「NISSAN e-シェアモビ」において、1~2時間利用の料金に相当する、1回あたり1600円を無料とするサービスを行っている(保険料は利用料金に含まれている)。NISSAN e-シェアモビでは、リーフやノートe-POWER、セレナe-POWERといったEV(電気自動車)などを貸し出している。同サービスを利用するには事前に会員登録が必要となるが、利用者は駐車場(ステーション)に停めてあるクルマに運転免許証をかざして解錠するという無人サービスだ。これにより対面による感染リスクを避けられる。またクルマは毎日清掃を実施しているが、現在は車内に安定性次亜塩素酸水の除菌スプレーが常備されているので、利用者自身が除菌することもできる。対象となるクルマは、全ステーションの全車種。

 この無償サービス期間は、5月1日から5312359分まで返却分までとなっているが、今後の状況によっては期間を延長することも考慮している。また期間中における無償サービスの利用回数に制限はない。

トヨタは通勤時間帯なら1100円~の割安レンタカープラン

トヨタレンタリースのイメージ

※写真はイメージです。実際に貸し出される車両とは異なる場合があります。写真:トヨタ

 トヨタは、通勤時間帯のレンタカーを割安な価格で提供する「通勤アシストレンタカー」プランを、全国約25のトヨタレンタリースの各店にて実施している。同プランの基本内容は、15時以降の出発で翌朝10時まで1の返却なら料金が割安になるというもの。料金プランは3つで、基本料金のみの「シンプルプラン」は1100円、免責補償制度2を組み合わせた「免責込みプラン」は2000円、免責補償制度とNOC3免除の両方を組み込んだ「安心Wプラン」は2500円になる。対象となる車両クラス、用意されるクルマの台数などは各トヨタレンタリース店によって異なるため、詳細についてはトヨタレンタカーのウェブサイト(https://rent.toyota.co.jp/)を参照してほしい。また予約に関しては電話、店頭のみとなっており、予約センターやインターネットからの予約には適用されない。

 同プランの実施期間は、新型コロナウイルス感染拡大が終息するまでとしている。プラン終了の際は、上記のトヨタレンタカーホームページで告知される予定だ。

 トヨタレンタリースでは、新型コロナウイルス感染拡大という趣旨で法人向けに中古車を低価格でリースするサービス「U-Car(中古車)リース」を430日から提供していたが、今回の「通勤アシストレンタカー」プランは個人向けのものとして513日から開始した。

1 プランの対象となる出発・返却時間は、利用するトヨタレンタリース店の営業時間によって異なる。
2 事故時に、利用者が保険の一部を自己負担する費用(免責額)を免除する制度。
3 事故・盗難・故障・汚損などをおこし、車両の修理・清掃などが必要になった場合、その期間の営業補償として利用者が負担する金額(ノンオペレーションチャージ:NOC)のこと。


 今回の両サービス・プランは、両社の英断といってもいいだろう。その用途は通勤に限っているわけではなく誰でも利用可能だが、その意図をよく考慮して、不要不急の目的での利用は控えるべきだろう。

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