2020年03月24日 16:00 掲載

ライフスタイル 高速の中途下車でも料金そのまま「賢い料金」が時間延長

国土交通省は、社会実験中である高速道路の料金設定「賢い料金」の一時退出時間を、3月27日0時より3時間に引き上げると発表した。賢い料金とは、一般道にある道の駅に立ち寄るために高速道路から一時退出しても、降りずに利用した場合と同じ料金で継続利用できる料金設定のことだ。

JAFメディアワークス IT Media部 小林 祐史

ゆっくりと休憩できるように3時間へ延長

高速道路のETC出口

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 高速道路においてSA・PA間が25km以上離れている"空白区間"は全国に約100区間存在している。そのような区間で休憩したい場合は、いったん高速道路を降り、一般道の施設で休憩。改めて初乗り料金を支払って高速道路に戻るしかなかった。

 そのような休憩施設の空白区間でのユーザーの不利益解消を目的としたのが、社会実験「賢い料金」だ。高速道路から一時退出しても、道の駅で休憩して戻れば、降りないときと同じ料金で利用可能となっている。

 従来の賢い料金で認められていた一時退出時間は1時間だった。しかし、利用者にアンケートを行ったところ「時間が短いため十分な休憩ができない」「移動時間込みで1時間以内は難しい」などの意見が上がっていた。それを踏まえて3270時より、一時退出時間を1時間から3時間へと延長することとなった。

 賢い料金の対象となるのは、ETC2.0対応器を搭載した車で、経路が高速道路に順方向で戻ることとなっている。例えば下り線を走行中に降りたなら、同じICの下り線に戻ることになる。

賢い料金が適用される一時退出のイメージ図

賢い料金が適用される一時退出のイメージ図

一時退出と再進入が同方向であること、対象となっている道の駅を利用する、ETC2.0搭載車などの条件を満すと賢い料金が適用される。出典:国土交通省資料

 その適用条件は、社会実験中である道の駅の最寄りICから一時退出と再進入をする。道の駅へ入る際は、ITSスポットのある国道側から進入することとなっている。その際に、最寄りICから一時退出、道の駅へ入る、最寄りICへ再進入の時間も車載器に記録される。これらを3時間以内に済ませれば、賢い料金の適用となる。なお適用されれば、再進入後には長距離逓減などの料金割引措置も継続※される。

※ただし一部のICでは、車種などの条件により、一時退出をしても従前の料金と変わらない場合がある。

全国23か所の道の駅が対象

 現在、賢い料金の社会実験を行っている道の駅は23か所。その所在地と最寄り道路・ICは下記の通りだ。

賢い料金が適応される道の駅

出典:国土交通省資料

ETC2.0とは

 ETC2.0は、従来のETCが持っていた自動料金収受の機能に加えて、さまざまな情報提供や「賢い料金」のような高度な料金収受サービスを実現した新しいETC車載器だ。具体的には、高速で大容量の双方向通信が可能なDSRC通信機能を搭載しており、全国高速道路の約1700か所に設置されたDSRCの通信アンテナ「ITSスポット」と、情報をやりとりすることができる。これによりドライバーは、前方のカーブの先の危険を知らせてくれる運転支援や、詳細な渋滞、事故、気象、工事などの情報を得ることができ、またETC2.0対象の割引サービスなども受けられる。さらにETC2.0が普及すれば、社会全体で渋滞緩和や交通事故削減、災害時の誘導などといった道路利用の効率化、高度化が可能になる。

 車載器のETC2.0対応を確認する方法は、車載器本体の「ETC2.0」や「DSRC ETC」ロゴの有無でわかる。ただしロゴがあっても、2015年6月30日以前に購入したものは未対応の状態でセットアップされているので、ディーラーやカー用品店などで再セットアップをしてもらう必要がある。

 また車載器が、ダッシュボードやグローブボックスに埋め込まれているなどでロゴが確認できない場合は、車載器の購入時に発行されるセットアップ証明書で確認することができる。

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