2020年03月19日 13:00 掲載

ライフスタイル 旦那が朝遅い!アンケートで分かった、時差通勤のメリット・デメリット

政府の要請で、新型コロナウイルスの感染対策として、2月末より各企業に急速に広まった時差通勤。その実態をアンケート調査したところ、実に1012人もの読者から回答をもらった。結果を発表しよう。

JAFメディアワークス IT Media部 小林 祐史

新型コロナウイルス感染対策で始まった時差通勤についてアンケート

電車通勤のピーク時間帯のイメージ写真

© Route1 - stock.adobe.com

 新型コロナウイルスの拡大防止対策として、政府は226日、経団連などの経済団体を通じて各企業に時差通勤や在宅勤務などを要請した。これにより朝の通勤電車の光景が一変。中学、高校などの学校が臨時休校したこともあるが、通勤ラッシュのピークであった8時前後の混雑が緩和され、周りとある程度の距離を保てるようになった電車も多い。

 東京都港区に本社のある当社でも、3月から時差通勤を実施。社員からも「電車が空いているので通勤がラク」「早く退社するときに、周りの目が気になる」「朝夕は社内に人が少ない」など、さまざまな声が聞こえてきた。そこで、広く社会の実態を調べるために、3月6日、Twitterで時差通勤に関するアンケートを行った。

時差通勤している人は2割強。

Q1)時差通勤していますか?
・している 225人(22.2%)
・していない 787人(77.8%)

 今回のアンケートには1012人の方から回答が得られ、時差通勤している人は2割強であることが判明した。通勤ラッシュの緩和具合を振り返ると、意外と少ないと感じられるのではないだろうか。

 しかし、同じ時期、3月6日に国土交通省が発表した主要ターミナル駅の利用者状況と比べると、実態に近い数字であるといえそうだ。それによると、2月中旬と32日(月)~4日(水)を比較し、首都圏の主要ターミナル駅(新宿、池袋など8駅)で約21%減、関西圏(大阪、京都など6駅)では約14%減であったという。数字で見ると約20%は少数派であるという印象だが、混雑具合はこれほどまでに緩和されるものなのだ。

通勤時間を「早くした」が約15%、「遅くした」は約9

Q2)通勤する時間を早くしましたか?遅くしましたか?
・早くした 159人(15.7%)
・遅くした 91人(9%)
・いつものまま 762人(75.3%)

 通勤時間を「いつものまま」にしている人からは「周りが時差通勤し、いつもの電車が空いたから、自分はそのままにした」「学生がいないのと、他が時差通勤しているせいか、いつもの電車内はゆったり」など、周囲の時差通勤導入の恩恵にあずかれたという声が聞かれた。

 「早くした」人からは、「仕事を早く始めて、早く帰れる」「退勤が早くなって、平日に用足しがしやすい」「朝は静かに仕事ができる」などの感想が見られた。

 「遅くした」人は「朝ゆっくりでき、家事ができること」「新聞に目を通す時間ができた」「起床がラク」などの生活に余裕を持てるようになったという前向きな回答が多かった。

 一方で、元々、早い時間帯に通勤していた人からは「いつも早いのですが、混むようになりました」「早い時間なのに座れなくなりました」など、時差通勤のあおりを受けている模様だ。ちなみに都営地下鉄の発表では、630分~730分の乗客数は、時差通勤実施前と比べて、約1万人増加したという。

 元々遅い時間帯に通勤していた人からも同様に、「時差通勤のおかげで逆に満員電車。9時過ぎに乗る人が増えた」「元々、10時出勤だったので電車は比較的空いていたが、最近は混んできて人との距離が近くなり、新型コロナ感染のリスクが高くなった」など、デメリットのほうが多いようだ。

電車内の混在は「空いた」「やや空いた」の合計が約46

Q3)電車内の混雑は緩和されましたか?
・空いた 160人(15.8%)
・やや空いた 314人(31%)
・変わらない 538人(53.2%)

 「空いた」「やや空いた」という人の合計が約46%。半数近くが車内の混雑が緩和されたと感じている。電車が空いたことで生まれたメリットとしては、「空いている電車は、1日の仕事をやる気にさせる効果があると思いました」「ゆったりとして、気持ち良く電車に乗れる」「イライラしている人が少ない」「歩きやすい」「電車内でゆっくり本(新聞)が読める」などを挙げている。スペースの確保が、心のゆとりにもつながっているようだ。

時差通勤のメリット・デメリットは?

 最後に、時差通勤のメリット・デメリットを記述式で回答してもらった。

Q5)時差通勤を実施して感じた"良い点"を教えてください
・「電車の遅延が減った」
・「マナーが悪い人が少ないように感じる」
・「駅ホームの殺人的行列が緩和」
・「密閉空間ではなくなった」
・「座れるので眠れる」
・「早起きができるようになった」
・「就寝時間が早くなって健康的な生活になった気がする」
・「朝ごはんがおしい」
・「家事をする余裕ができた」
・「明るい時間に運転するので、桜がきれいに見える」

 車内マナー向上や身体への負担軽減、生活習慣の改善などを挙げている。車通勤ではすばらしい景色を眺められたようだが、運転中のよそ見はしないように。

 では「悪い点」に挙がったのは。

Q6)時差通勤を実施して感じた"悪い点"を教えてください
・「電車の本数が少ない」
・「帰りも早くはならず、残業となる」
・「残業減」
・「出退勤の管理があやふやになった」
・「会社に着いたら、遅刻したような罪悪感がある」
・「朝一の仕事の足並みが揃わないこと」
・「早く帰ってしまう人がいて仕事が滞ることがある」
・「コアタイムでの業務内容が過密になり余裕がなくなった」
・「帰りが遅いから、食事が不規則」
・「いつもと違う行動に不安を感じる」
・「旦那が朝遅い」
・「家族に自分と生活リズムを合わせてもらっている」
・「1つおきに座っているので間に座りづらい」
・「車で移動する人が増えて渋滞するようになった」

 通勤時間を変えると、仕事だけでなく生活のリズムも変わるため、さまざまなことへの順応・対処が必要となる。それらがうまく運ばないと、ストレスと感じてしまうようだ。

 また電車やバスなどの公共交通機関からマイカー通勤に切り替えた人も多いせいだろうか、「渋滞するようになった」という意見もあった。


 ところで新型コロナウイルス感染拡大が終息となり、時差通勤が政府から要請されなくなったとき、通勤電車内の光景は再び「すし詰め」状態に戻ってしまうのだろうか? それとも時差通勤が定着するのだろうか? 日本の企業文化の大きな転換点でもあるかもしれない。

【時差通勤のアンケート概要】

実施期間:20203610
調査対象:当社公式Twitter、メルマガ、プッシュ通知の受信者
回答者:1012
調査方法:インターネット(アンケートフォーム)

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