2019年12月18日 10:45 掲載

ライフスタイル E1A新名神高速・亀山西JCTの利便性が大幅アップ。名古屋・伊勢ランプウェイが12月21日に開通

中京圏の高速道路ネットワークを強化する、E1A新名神高速・亀山西JCTの「名古屋・伊勢ランプウェイ」が、12月21日(土)7時に開通する。三方を山に囲まれてランプウェイの追加が困難な中、NEXCO中日本初、全国的にも珍しい方式を採用することで亀山西JCTの利便性の大幅アップに成功した。

タグ:

神林 良輔

画像1。E1新名神高速の亀山西JCTの名古屋・伊勢ランプウェイ。

画像1。E1新名神高速の亀山西JCTの名古屋・伊勢ランプウェイ。

 亀山西JCTは、E1A新名神高速がE23東名阪道と接続するために分岐するJCTだ。ただし画像2の通り、3方向すべて接続するJCTではなく、これまでは上り車線(大阪方面→名古屋方面)のみがE23東名阪道へ向かうことができた(E23東名阪道からもE1A新名神高速の大阪方面にしか向かえない)。

画像2。E1A新名神高速・亀山西JCTの構造。

画像2。亀山西JCTの構造。2方向しか接続していない。赤丸は今回の名古屋・伊勢ランプウェイが建設された地点。

 亀山西JCT周辺の広域図が画像3だ。赤の矢印がこれまで接続していない方向だ。

画像3。E1A新名神・亀山西JCTの周辺の路線図。

画像3。亀山西JCT付近のE1A新名神高速とE23東名阪道の路線図。

 このように、せっかくE1A新名神高速とE23東名阪道が並走しているにもかかわらず、完全なダブルネットワークとして機能できていなかったのである。そのため、例えばE23東名阪道の四日市JCTから亀山JCTの間で通行止めが発生した場合、名古屋方面~伊勢方面を往来するには一度一般道に降りるしかなかった。

完全なダブルネットワークとすべく亀山西JCTを強化

 そこで、計画されたのが亀山西JCTの利便性のアップだ。しかし同JCTは三方向を山(トンネル)に囲まれ、これ以上ランプウェイ(連絡路)を追加するには物理的に難しかった。そこで採用されたのが、NEXCO中日本初となる今回の「名古屋・伊勢ランプウェイ」(画像1および4)を利用する方式である(全国的に見ても珍しいという)。

 名古屋・伊勢ランプウェイは、E1A新名神高速の下り車線(名古屋方面⇒大阪方面)からUターンできる連絡路だ。E1A新名神高速を利用して名古屋方面から来た場合、一度名古屋方面に戻るようにしたうえで、既存の亀山西JCTのランプウェイでE23東名阪道に向かえるようにしたのだ。

画像4。E1A新名神高速・亀山西JCTの名古屋・伊勢ランプウェイを別角度から。

画像4。E1A新名神高速・亀山西JCTの名古屋・伊勢ランプウェイを別角度から。左上が大阪方面で、右下が名古屋方面。NEXCO中日本初の方式だ。

 これにより、もしE23東名阪道の四日市JCTから亀山JCT間で通行止めが発生しても、E1A名神高速に迂回することで高速道路での名古屋方面~伊勢方面のルートを確保できるようになる。

 E23東名阪道の通行止め発生回数は、2014年から2018年の5年間の集計で上下線合わせて8回。このほか2010年の話だが、亀山JCT付近の切土のり面が崩落し、その復旧工事の間は渋滞が常に発生していたこともあった。迂回路があることで、高速道路ネットワークの冗長性がアップし、渋滞の迂回などもしやすくなるのだ。

伊勢方面からC3東海環状道へのアクセスも時間短縮

 また、E1A新名神高速は新四日市JCTでC3東海環状自動車道(C3東海環状道)と接続している。C3東海環状道はまだ7割ほどしか開通していないが、中京圏の広域ネットワークを大きく強化する高速道路のため、完成後は伊勢方面からの利用者も増えると思われる。名古屋・伊勢ランプウェイが開通することで、伊勢方面から同環状道へのアクセスする時間が短縮できるようになるのだ。

画像3。E1A新名神・亀山西JCTの周辺の路線図。

画像3を再掲載。伊勢方面からC3東海環状道へのアクセスは、従来の四日市JCT経由よりも、亀山西JCT経由の方が早いことがわかる。

→ 次ページ:
利用する際の注意点

高速道路の開通関連の記事