2019年10月23日 09:52 掲載

ライフスタイル 「フレンズ」が大ヒット! 80年代後半を駆け抜けたバンド「レベッカ」

紅一点のボーカル・NOKKOのキュートでパワフルな歌声が多くのファンを魅了し、80年代後半の国内音楽シーンを代表するバンドとなった「レベッカ」。2019年の10月23日には、レベッカの代表的な2つのライブ映像が初のBlu-ray化。この発売を記念しての上映会が開催されるなど、彼らのサウンドが今、改めて注目されている。

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JAFメディアワークス IT Media部 大坂 晃典

「フレンズ」のヒットで大ブレイクしたレベッカ

 レベッカは、後にレッド・ウォーリアーズのメンバーとして活躍する木暮武彦が1982年に結成したバンド。NOKKOが加入したことで女性ボーカルバンドとして始動した。1983年にはCBS・ソニーのFITZBEATレーベルのオーディションに合格し、翌1984年4月21日にメジャーデビュー。ライブハウスを中心に徐々にファンを増やしていくが、レコードセールスでは苦戦する。

 メジャーデビューしたとはいえ、駆け出しの当初は観客がたった4人だったこともあったという彼ら。メジャーデビューからわずか1年足らずで、レベッカを立ち上げた木暮武彦とドラマーの小沼達也が音楽性の違いから脱退するなどの紆余曲折もあった。だが、全国のライブハウスや学園祭を回るうちに人気は急上昇。NOKKOの魅力を前面に押し出したスタイルで、スターダムの階段を一気に駆け上がっていった。

 当時はまだ女性ボーカルのロックバンドは数少なく、ハイトーンでありながらも力強いNOKKOのボーカルは、日本の音楽シーンに鮮烈なインパクトを与えた。中でもレベッカならではの世界観を確立したのが、4枚目のシングルとその直後にリリースされたアルバムだった。

LP時代ならではの曲構成も魅力「REBECCA Ⅳ~Maybe Tomorrow~」

 その4枚目のシングルこそが、後にレベッカを代表する1曲となる「フレンズ」。1985年10月21日にリリースされたこの曲が大ヒットを飛ばす中、11月1日にアルバム「REBECCA Ⅳ~Maybe Tomorrow~」が発売され、こちらもレベッカの名を世に知らしめた1枚となった。

レベッカが大ブレイクするきっかけとなった「フレンズ」も収録されたアルバム「REBECCA Ⅳ~Maybe Tomorrow」。写真提供:ソニー・ミュージックダイレクト

 このアルバムには、TVドラマで使われた「フレンズ」の他にも、CMタイアップ曲など耳慣れた曲が多数収録されている。また、十代の女子目線のリアルな歌詞とキャッチーなサウンドは、後に巻き起こるガールズポップの全盛期を切り開くことになった。しかし、このアルバムのもうひとつの魅力として注目したいのが、LPレコード時代ならではのA面・B面を意識した曲構成だ。

 A面の1曲目はロックチューンの「Hot Spice」。長いイントロでじわじわとテンションを上げるも、盛り上がりのピークで曲が寸断されて2曲目「プライベイト・ヒロイン」に切り替わるギミックなど、オープニングからインパクトのある構成がリスナーを虜にする。さらに「フレンズ」の姉妹曲とも言えるバラード「Cotton Time」、珠玉のポップナンバー「76th Star」が展開。これに続く5曲目は、意外なことにボーカルなしのインストルメンタル「光と影の誘惑」となる。

 なぜアルバムの中間にインスト曲が入っているのだろうか。85年当時はまだまだLPレコードが主流の時代。この曲がA面の最後を締めくくる大きな役目を果たしているのだ。

 当時のアルバムは、LPレコードのA面が終わり、盤を裏返してB面に再び針を落とすという流れも含めての曲順が考慮されていることが多い。ビートルズ最後のスタジオアルバム「アビーロード」を例にとっても、A面のラストは「I Want You (She's So Heavy)」で余韻を残しつつ、B面に針を落とすと「Here Comes The Sun」の清らかなイントロが流れて新たな展開が始まるといった具合だ。

 「REBECCA Ⅳ~Maybe Tomorrow~」も、A面のラストを幻想的なインストにすることで、余韻を残しながら「フレンズ」の収録されたB面へ繋げていく役割を果たしている。アルバムのラストを飾るのは、タイトルにもなっている「Maybe Tomorrow」。ライブの終盤で歌われることも多いバラード曲で締めくくられている。LPレコード時代の古き良きドラマチックな構成が実に心地いい。

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最新技術で蘇ったレベッカのライブ映像!

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