2019年10月08日 10:00 掲載

ライフスタイル ラジコンカーの今をチェック! 第59回 全日本模型ホビーショー(1)


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神林 良輔

ラジコンも1960~90年代の旧車ブーム!? ABCホビー

 大阪に本社を構えるABCホビーは、ラジコンカーやラジコンボートを手がけるホビーメーカー。自社製1/10スケールのシャーシだけでなく、タミヤやアトラスなどの他社製シャーシに搭載できる多数のクリアボディ(カウル)を販売していることが特徴だ。

ABCホビーの旧車ラジコン

ズラリと並べられたABCホビーの旧車シリーズ。中にはスバル「BRZ」のように現行車種もある。40代以上の、かつてその実車に乗っていた、もしくは憧れていたという年代のユーザーに人気だという。

 クリアボディで特に力を入れられているのが、1960~90年代の旧車。上画像の手前左の日産S30型「フェアレディZ」(初代・1969年誕生)を筆頭に、トヨタ「カローラ レビン」(初代TE27型・1972年誕生)、日産の「スカイライン」(3~6代目)、ホンダ「シティ ターボII」(FA型・1983年誕生)、マツダFD3S型「RX-7」(3代目・1991年誕生)、などなど、人気の高い旧車はほぼラインナップされている。

 車種数は、1/10ツーリング&ドリフト用で30車種以上、1/10ミニシャーシ用で30車種以上。価格は税込み4000~6500円ほど。そのほか、それら旧車に大型オーバーフェンダーを装着した『バリバリCUSTOM!!』シリーズも25車種以上が用意されている。こちらクリアボディとパーツのセットで税込み7000~1万5000円ほどだ。

ABCホビー 旧車ラジコン トヨタTE27型カローラレビン(初代)、ホンダ シティ ターボII

右手前がトヨタ「カローラ レビン」(初代・TE27型1972年に誕生)、左手奥がホンダ「シティ ターボII」(FA型・1983年誕生)。

マツダ「RX-7」(3代目FD3S型・1991年誕生)をベースに、日本のカスタムショップヴェイルサイドが大幅に外装に手を加えてまるで別のクルマのように仕立てた「フォーチュンモデル RX-7」。奥に見える白いクルマは、日産「シルビア」(6代目S14型・1993年誕生)。

液晶が装備されてコントローラーもハイテク化が進行中! 双葉電子工業

 ラジコンの世界ではFutaba(フタバ)のブランド名で知られる双葉電子工業。戦後間もない1948年に真空管の製造・販売を手がける企業として創業し、ラジオの受信機の技術などを活かして1962年にラジコン分野にも進出した。現在はラジコンに関しては産業用とホビー用の両方を手がけ、ラジコン用コントローラーを中心に、電動ラジコンカー用のモーターやエンジンカー用の2ストロークエンジンなど、各種パーツも開発している。

 同社の製品で特筆すべきは、ハイテク化が進むラジコン用コントローラーだ。現在では主に航空機ラジコン用として使用されるプロポ(ダブルスティック型)も、ラジコンカー向けのガングリップ型もハイエンドモデルは液晶ディスプレイを装備。しかも、ラジコンに各種センサーを搭載してテレメトリーシステムを構築すれば、リアルタイムに複数のデータを手元で確認することが可能だ。これにより各種セッティングもしやすくなるし、競技中にそのデータに対応した操縦もしやすくなるという、まるで実車並みのことができるのである。

フタバ製プロポ 32MZ(18ch-2.4GHzFASSTestモデル)

液晶ディスプレイをふたつ備えた、フタバの航空機ラジコン用プロポのハイエンド向け最新モデル「32MZ」。プロポといえば、数十年前はラジコンカーのコントローラーとしても主流だったが、現在では主に飛行機やヘリなどの航空機ラジコンに用いられている。

 航空機用のプロポ「32MZ(18ch-2.4GHzFASSTestモデル)」は、液晶ディスプレイを2面備えるのが特徴。上部のサブディスプレイにはラップタイムなどを表示し、下側のメインモニターには各種テレメトリーデータを表示できるようになっている。「32MZ」はGPS、非接触ポテンショメータ、高利得アンテナ、軽量リチウムポリマーバッテリーなど搭載し、マイクロUSBによる充電も可能。操縦とテレメトリー用で送受信に最大18チャンネルを利用することが可能だ。価格は32万4500円(税込)。

フタバ ラジコンカー用コントローラー 7PXR

現在ではラジコンカー用はガングリップタイプが主流。人差し指をトリガー型のアクセル/ブレーキにかけ、ホイールでステアリングを操作することで、プロポよりも感覚的に実車の操縦に近い。

 ガングリップ型のハイエンド向け秋の最新モデル「7PXR」は、タッチパネル式の4.3インチフルカラー液晶ディスプレイを初めて採用した「7PX」の改良型だ。アルミビスやチタンビスを使用するなどして、ヘッド部の軽量化でバランスの適正化が行われた。そのほかステアリングハウジングなどを強化するためにCFRPを採用し、HOMEボタンの大型化による操作性の向上も図られている。操縦とテレメトリー用に最大7チャンネルを利用可能で、テレメトリー化してあれば、多数の情報を取得し、競技会などでも操作台にいながらラジコンカーの状況を手元で把握でき、運転に活かすことが可能だ。価格は8万6900~9万3500円(税込)。

フタバ製1/8オンロードレーシングエンジン O.S.SPEED R2104

フタバはラジコン用2ストロークガソリンエンジンなども手がける。上画像は、1/8オンロードラジコン用の「O.S.SPEED R2140」。排気量3.49cc、最高出力2.8ps/3万5000rpm、実用回転数4000~4万5000rpm、重量340g。F1エンジンの2倍も回る超高回転型エンジンだ。左がエンジン単体で価格は5万9950円(税込)、右はマフラーも装備したコンプリートセットで6万9300円税込み。


 ラジコンもこのように年々ハイテク化が進んでおり、1/10~30スケールという小さなボディに実に多くの技術が詰め込まれている。それにも関わらず、特にビギナー用などは手頃な価格を維持しており、こうした部分でも日本のモノづくりの技術力の確かさや各メーカーの企業努力を感じられる。まだ2か月以上先だが、お子さんやお孫さん、そして自分自身にクリスマスプレゼントとしてラジコンというのもありなのではないだろうか。

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