ライフスタイル 徹底解説!応援上映も大盛況の映画『ボヘミアン・ラプソディ』とクイーンの楽曲は、なぜこんなにも人の心に響くのか?

大ヒット公開中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』。公開から1か月が経過した今でも、右肩上がりで観客動員数を更新中。この映画がなぜ、そこまで人の心を打つのか。その魅力に迫る!

2018年12月12日 01:09 掲載

JAFメディアワークス IT Media部 大坂 晃典

 大ヒット公開中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』。映画の大ブレイクに乗じて、Park blogでも応援上映の体験レポートを掲載しているが、公開から1か月が経過した今でも話題沸騰中だ。劇場に何度も足を運ぶリピーターも続出しているというこの作品。そして、劇中で流れるロックバンドQUEEN(クイーン)の楽曲は、なぜここまで人の胸を打つのだろうか。その魅力に迫ってみたい。

公開から1か月、観客動員数がまさかの右肩上がりに!

 『ボヘミアン・ラプソディ』は、11月9日に国内で公開されると瞬く間に大ヒット。クチコミやSNSなどでも評判を呼び、翌週末には週末対比110%の観客動員を記録した。そして3週目も前週対比102%、4週目になると126%、そして5週目には102%と4週連続で右肩上がりの記録を樹立。通常の映画は、公開週の最初の土日が最も多くの観客動員数となるものだが、この作品に関してはまさかの5週連続での記録更新を達成している。

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「拍手OK!手拍子OK!発声OK!」で、老若男女問わず盛り上がりを見せる"胸アツ"応援上映の様子。QUEENのボーカル・フレディのコスプレや、劇中にも登場するフレディとおそろいの着物を羽織った姿も確認できた。応援上映の体験レポート記事はこちら

フレディの命日が、劇場の盛り上がりに拍車をかけた!

 さらに映画公開から3週目の週末にあたる11月24日は、QUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーの命日であった。今年はこの日が連休の真ん中となったこともあり、当日の上映回は満席が続出。スペシャルゲストが登場して盛り上がる劇場もあった。

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フレディの命日である11月24、日比谷の映画館で開催された応援上映で、スペシャルゲストとしてQUEEN愛を熱く語ったミュージシャンのROLLY。

 この社会現象とも言える盛り上がりは、テレビの情報番組などでも多々取り上げられた。そして、これらのムーブメントによって、普段は映画館に足を運ばない客層まで劇場に次々と押し寄せることとなったのだ。

『ボヘミアン・ラプソディ』は、なぜここまで熱く盛り上がるのか?

 この映画がなぜ、社会現象化するほどの盛り上がりを見せているのか。映画配給会社も「驚いている」という大ブレイクの秘密を紐解いてみた。

映画そのものの魅力
 まずは映画『ボヘミアン・ラプソディ』は作品として優れていることが挙げられる。オープニングは、クライマックスのライブシーンに繋がる印象的な場面から始まるが、ここで早くも観客にはクライマックスの高揚感が約束されている。ストーリー展開もQUEENの楽曲を挟みながらテンポ良く進み、見る者を心地よく楽しませてくれる。中盤では主人公であるフレディの苦悩や葛藤にも触れつつ、いよいよスタジアムライブが再現されたクライマックスへ。ラスト21分のライブシーンでは、それまでのすべてが解き放たれるかのようなカタルシスが待っている。このクライマックスの盛り上がりに向けて、すべてが集約される構成が、見る者の心を揺さぶり感動を呼び起こすのだ。

ラスト21分のリアルなライブシーン
 映画のクライマックスとなるのは、1985年に世界規模で中継されたチャリティーイベント『ライヴ・エイド』を再現したシーンだ。このライブシーンが優れているのは再現性の高さだけではない。ステージに吸い込まれていくように縦横無尽に移動するカメラが、まるで自分がステージに立っているかのような景色を見せてくれる。観客としてはもちろん、演者としての目線からもスタジアムの雰囲気を体感することができるのは、映画ならではの醍醐味だ。

仕草やクセまで研究し尽くされたメンバーのパフォーマンス
 フレディの動きやクセなどをプロの指導で身に付けた主演のラミ・マレックをはじめ、QUEENの他メンバーもルックスが似た俳優が演じている。さらに、ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーに関しては、それぞれ本人が役者に演奏テクニックを直接指導。そのリアリティはお墨付きとなっている。

そしてやっぱりQUEENの楽曲の魅力!
 QUEENは、全員が作曲も手掛けることで個性豊かな楽曲を多数生み出している。また、彼らはロックバンドでありながら、曲調にさまざまな要素を取り込んでいる。映画タイトルにもなった『ボヘミアン・ラプソディ』は、オペラがベース。それ以外にも、当時流行したディスコ調のサウンドを彼らならではの手腕でモノにするなどのエピソードが多数ある。このあたりは劇中でも描かれているので、未見の方はぜひスクリーンでその様子を楽しんでほしい。

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劇中では、レコーディングのシーンもたびたび登場し、名曲誕生の裏側が垣間見られるのも見どころのひとつだ。
©2018 Twentieth Century Fox Film.

 映画としてのクオリティ、ライブシーンのリアリティ、そしてQUEENというバンドと楽曲の魅力。映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、これらの要素が複合的に重なりあうことで、より輝きを増した作品と言ってもいいだろう。

 往年のQUEENファンはもちろん、QUEENをドラマの主題歌やCMソングでしか知らない人もこの作品を機に、ぜひ彼らの魅力を劇場で体感してもらいたい。

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