■「トヨタプラグインハイブリッド」で次世代車の主導権を狙う!?
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2007年7月25日、トヨタは、開発中のプラグインHV車「トヨタプラグインHV」が国土交通省から大臣認定を受け、公道テストを行うことを発表した。
トヨタプラグインHVは、現行プリウスのニッケル水素電池を2倍の13Ahに増やし、この電池を家庭用コンセントなどの外部電源から充電できるようにしている。これにより、約13km(10・15モード)までなら電池だけを使ったEV走行が可能。EV走行は、走行時にCO2を排出しないため、地球温暖化防止効果が期待できるとしている。電池は、市販時には大容量かつ急速充電も可能なリチウムイオン電池が搭載されるだろう。
- エンジン(排気量、最高出力)
- 1,496cc 56kw(76PS)/5,000rpm
- モーター(最高出力)
- 50kW(68PS)/1,200〜1,540rpm
- EV走行可能最高速度
- 100km/h
- 2次電池(種類、容量)
- ニッケル水素電池、6.5×2Ah(13Ah)
- EV走行可能距離
- 13km(10・15モード走行)
- 充電電源
- 家庭用電源
- 充電時間
- 1〜1.5時間(200V)、3〜4時間(100V)
トヨタプラグインHVの大臣認定期間は3年間。台数は8台。その間、研究期間や大学などにクルマを貸し出し、一般ユーザーが実際に使用する状況に近い条件でデータを収集。1日に走行する距離、そのために必要なエネルギー量、電池搭載量、電池とエンジンのバランスなどを検証する。
ボディ右後ろに装備された充電ソケット。左側には現行プリウスと同じくガソリン給油口がある。家庭用の100Vコンセントでフル充電に3〜4時間。
市販時期は未定だが、業界の中では、次期プリウスにシステムを搭載するという見方が強い。プリウスは、通常のスケジュールであれば2〜3年内にはフルモデルチェンジになる。フルモデルチェンジ当初からプラグインHVモデルがラインナップされるかどうかは分からないが、基本技術の完成度は高く、大臣認定期間内に市場投入されるかもしれない。
同社でハイブリッド車開発をとりまとめている小吹信三専務取締役によれば、今回開発したトヨタプラグインHVは、電池によるEV走行を基本とし、電池がなくなった場合にエンジンを使用するという制御になっている。これは公道テストによって「まずは必要な電池搭載量を検証するため」(小吹専務)という。このため市販モデルでは変更になる可能性もあるが、プラグインHV車を環境に最もよい状態で使えるのは、当然ながら電池を優先させた使い方だ。また、ガソリンよりも安い電気を優先して使った方が、燃料代節約でのユーザーへのメリットも大きくなる。
今回のトヨタプラグインHVのEV走行可能距離は13kmだが、現在の段階ではこの数字には特に目標を定めていないという。これは電池開発がどこまで進むか、今の時点では明言できないため。ただ「電池がよくなれば距離は伸ばせるし、距離を伸ばしたほうがよりCO2削減になる」(小吹専務)という。このため電池の性能次第では、かなり長い距離を目指している可能性もある。たとえば、次世代電池としてほぼ実用化がみえてきたリチウムイオン電池を使えば、現行プリウスのニッケル水素電池と同じ重量で、EV走行距離は20km以上になるという。もし、今回のトヨタプラグインHVと同じ重量なら、さらにそれの倍以上と考えられる。
