第35回

ミラー越しにドライバーの目線を感知?

JAFMate2018年2・3月合併号掲載

編集部:今回は右側を走っていたトラックが、右折待ちをしている車を避けてこちらにはみ出してくるケースです。並走していると、自分の車が相手の死角に入っている危険性がありますね。相手が大型トラックだと、より死角が大きいので危険ですね。

問題写真

結果写真

長山先生:そうですね。パネルトラックは側方がほとんど直視できないので、死角が大きくなりますね。自分と関係しそうな車や人の行動を予測することは「危険予知」でとても大切なことですので、相手の運転者が自分に気づいているかどうかの情報が重要になります。

編集部:でも、並走している状態では相手がこちらに気づいているかどうか、まったく分かりませんね。

長山先生:たしかにトラックの左側を走っているのですから、運転者の顔は見えず、こちらに気づいているのかどうか判断できません。唯一、手がかりがあるとすれば、トラックの大きなサイドミラーを通して見える運転者の目線です。

編集部:ミラーを通して見える運転者の目線ですか? 見えますかね~?

長山先生:ミラーの大きさや向き、車内の明るさなど条件がよくないと難しいですが、ミラーを見ているかどうかは顔の向きで確認できると思います。ミラーを通して運転者の目線を感知して、相手がどのような行動をとるか推察するようにします。

編集部:それが「危険予知」なのですね。ところで、本誌ではずっと「危険予知」ですが、安全運転の講習や一部テキストでは「危険予測」とも言われています。意味的には同じかと思いますが、使い分ける理由があるのでしょうか?

長山先生:おっしゃるとおり、「危険予知」と「危険予測」という言葉が混合して使われているので、不思議な感じを持っている人が多いのではないでしょうか? 実は私もその一人で、どうしてなのか考えてみました。

長山泰久(大阪大学名誉教授)

大阪大学名誉教授長山泰久1960年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了後、旧西ドイツ・ハイデルブルグ大学に留学。追手門学院大学、大阪大学人間科学部教授を歴任。専門は交通心理学。91年より『JAFMATE』危険予知ページの監修を務める。

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