第29回

免許を取ってわかる、自転車の危険な走り方

JAFMate 2017年7月号掲載

編集部:今回は住宅街の交差点で右折しようとしている状況です。歩行者用信号が点滅し始めたので、左折する対向車に続いてすばやく曲がろうとしたところ、左折車の陰から自転車が直進してきてぶつかりそうになる、というものです。歩行者用信号が点滅し始めると、つい急いで曲がろうとしがちですね。

問題写真

結果写真

長山先生:そうですね。住宅街の小さな交差点には右折矢印信号が付いていないことが多いので、歩行者用信号が赤になると、すぐ車両用信号も黄色から赤に変わってしまいます。右折できる時間的余裕がないので、どうしても慌てて曲がろうとしてしまいますね。

編集部:そのようなときに自転車が対向左折車の陰から直進してくるのはとても危険だと思いますが、私も若い頃は自転車で同じことを平気でしていたような気がします。車を運転するようになってから、このような走り方が危険であることがわかりました。

長山先生:運転免許を取って車を運転するまでは、自転車でどのような走り方をすると事故に結びつきやすいかなど、なかなか理解できないものです。歩行者や自転車に乗る人の中には運転免許を持っていない人も多いので、その点を理解して、車両の運転者がフォローする必要がありますね。

編集部:今回、車両用信号は青でしたが、すでに黄色や赤になっていたら、さらに急いで曲がってしまい、事故の危険性が高まっていたでしょうね。

長山泰久(大阪大学名誉教授)

大阪大学名誉教授長山泰久1960年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了後、旧西ドイツ・ハイデルブルグ大学に留学。追手門学院大学、大阪大学人間科学部教授を歴任。専門は交通心理学。91年より『JAFMATE』危険予知ページの監修を務める。

バックナンバー

トップに
戻るで