第11回

私でも自転車をはねてしまうかも!?

JAFMate 2015年10月号掲載

編集部:今回の問題は住宅街を抜ける片側1車線の道路で、路地から自転車が急に飛び出してくるというケースです。このような状況で飛び出されたら、ドライバーとしては対処しようがないような気がしました。

問題写真

結果写真

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長山先生:私も今回の写真を見たとき、「自分でも下手をすると、自転車をはねてしまいかねない」と感じました。歩道がなく脇道が道路に直結している狭い道で自転車が飛び出してくることは、事故の危険性が高い最も恐ろしいことです。自転車の姿が直前まで見えないので、タイミングによっては事故を回避するのはかなり難しいですね

編集部:そこで「とびだし注意」の看板とカーブミラーに注意することが大切になるのですね。

長山先生:そうです。今回の場所には、事故の危険性をドライバーに伝える「とびだし注意」の警戒看板がありました。このような警戒看板は実際に事故が起きた場所に設置していることが多いので、ドライバーにとって有益な情報と言えます。また、カーブミラーがあれば、飛び出す自転車や人を事前に確認できますし、はっきり映っていなくても、脇道があることがそこから分かるので、注意することができます。看板やミラーに気づいたドライバーは飛び出しの危険性を意識して走るので、突然の飛び出しにも対応することが可能となり、事故を防ぐことができるのです。

編集部:時々、いつ設置されたのか分からないような古い看板もあって、軽視してしまうこともありますが、写真の看板はきれいで、わりと新しく設置されたもののようなので、最近にも飛び出し事故があったのかもしれませんね。

長山先生:そうですね。このような看板は、下に挙げた公安委員会が設置する「警戒標識」と違って標語的なものも多いので、ドライバーに対してどれほど強い効果を持っているか疑問ですが、地域の警察署で設置しているものは、その場所での事故件数や事故事例が元になっているので注意する必要がありますね。

学校、幼稚園、保育所等あり 動物が飛び出すおそれあり

長山泰久(大阪大学名誉教授)

大阪大学名誉教授長山泰久1960年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了後、旧西ドイツ・ハイデルブルグ大学に留学。追手門学院大学、大阪大学人間科学部教授を歴任。専門は交通心理学。91年より『JAFMATE』危険予知ページの監修を務める。

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