第8回

ピラーの死角が大きくて、代車を断った?

JAFMate 2015年6月号掲載

編集部:今回の問題は、交差点を右折する際のピラーの死角による危険です。問題写真と結果写真を見比べると、女性と男性の2人がピラーの死角に隠れていました。ピラーの死角は思ったより大きいものですね?

問題写真

結果写真

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長山先生:衝突安全性能を高めるため、最近の車のピラーは太くせざるを得ないようです。車を修理に出したとき、ディーラーの人が代車として最新の車を持ってきてくれたのですが、右折するときのピラーの死角が大きく、右から来る車などがまったく見えなかったので断ったほどです。

編集部:代車を断るなんて、相当ですね。

長山先生:私が乗っていた古い車とは比較にならないほどAピラー(※)の死角が広く、よほど注意深く情報を取りにいかなければ危険です。ずっと車に乗っていて、新車に変えられた方なら死角の危険に気づくでしょうけど、免許を取ったばかりの方など、初めて乗った車が新車だった場合、死角の危険性そのものをよく理解していない可能性が高いので危険ですね。

※車の前方、フロントガラスの左右にあるピラーのこと。

編集部:ピラーの死角なんて教習所では教えられませんからね。

長山先生:そうです。初めて車に乗った人は「運転席からの見え方はこんなものだろう」とか、見えない部分があることすら意識せずに運転するので、問題点を明確にして意識付けする必要があるでしょう。また、今回の解説には入っておりませんが、同じピラーの死角でも、左右のAピラーで死角の大きさが違う点にも気づいてほしいですね。

編集部:左右というと、運転席側と助手席側のピラーのことですか?  ピラーの太さは同じですけど、左右で違うものですか?

長山泰久(大阪大学名誉教授)

大阪大学名誉教授長山泰久1960年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了後、旧西ドイツ・ハイデルブルグ大学に留学。追手門学院大学、大阪大学人間科学部教授を歴任。専門は交通心理学。91年より『JAFMATE』危険予知ページの監修を務める。

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