第3回

問題場面から、歩道の滑りやすさまで読む!?

JAFMate 2014年12月号掲載

編集部:今回の問題は、自動車と歩道を走る自転車に関するものですが、ドライバーとして注意すべき点はどこでしょうか?

問題写真

結果写真

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長山先生:問題の場面を見たとき、第1段階として下記の点に注意したいものです。
①信号は青。
②前方は下り坂。
③ミニバンが歩道に片輪を乗り上げて駐車している。
④歩行者が信号待ちをしている。
⑤自転車が狭い歩道の上を前方に向かって走っている。

編集部:第1段階にしては、けっこうたくさんありますね。③のミニバンのことは気づかないかもしれません。

長山先生:この場面だけ見て、瞬間的にすべてを把握するのは無理ですが、実際に運転している状況では、手前から信号は見えていて自転車や歩行者の存在も確認できるはずなので、自然にできるでしょう。逆にこれくらい把握できないのでは、前だけボーッと見ている漫然運転になってしまいます。

編集部:では、第2段階としてどんな点に気づいておく必要がありますか?

長山先生:さらに見ていくと、次のようなことが判断できます。
⑥狭い歩道に電柱があったり、その先には歩行者や駐車車両があるので、自転車は通りづらいだろうな。
⑦歩道の縁が斜めになっていて、しかも駐車禁止の黄色のペイントがあるので、自転車が右端を走れば、滑って転んでくるかもしれない。
⑧自転車のすぐ前の家に車が止まっていて、それが出てきたら、自転車はハンドル操作でそれを避けようとするかもしれないな。

編集部:歩道の縁の滑りやすさまで読むのですか? それはさすがに難しくないでしょうか?

長山泰久(大阪大学名誉教授)

大阪大学名誉教授長山泰久1960年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了後、旧西ドイツ・ハイデルブルグ大学に留学。追手門学院大学、大阪大学人間科学部教授を歴任。専門は交通心理学。91年より『JAFMATE』危険予知ページの監修を務める。

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