上山ウォーキング

上山市クアオルト推進室 青山真さんのお話

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 クアオルトとは、ドイツ語で「療養地、保養地」のことです。クアオルトに認定されるには、きびしい条件があります。たとえば、クアオルト専門のお医者さんがいることや、整備された環境のなかで、自然療養のプログラムを提供しているかどうかなどがあげられます。滞在の経費や医療経費が日本でいうところの国民健康保険の対象になっているのが、一番の特徴だと思います。日本では、健康保険の適用というのは、まだまだハードルが高いところですが、上山に滞在していただくことによって、健康への気づきを与えられるような、そういった健康保養地を目指していきたいと思い、平成20年度からこの事業に取り組んでいます。

 上山の強みはまず、恵まれた自然があるということです。新幹線の駅に降り立って、車でわずか30分のところに、蔵王という観光地があります。気軽に1000メートルの高所に行けるわけです。蔵王高原坊平というところには、箱根駅伝で活躍されている大学の選手が、夏の間に高所トレーニングにやって来ます。トップアスリートからジュニアの選手までが使用できるように整備されていますので、トレーニング目的で上山を訪れる人も多いです。このような蔵王高原坊平や温泉街からほど近い里山等の自然の地形を生かして、効率よく体を動かすというのが運動療法の一つである「気候性地形療法」です。

 上山では、専任ガイドと一緒に歩くウォーキングを年末年始等を除いて、コースを変えながら毎日開催しています。このウォーキングコースは、ドイツのミュンヒェン大学の先生から認定していただいたコースなんですけど、山を切り崩して作ったものではなく、もともとあった遊歩道だったり、作場道だったものを使って、登り方や歩き方の工夫で運動効果を高めようというものなんです。新しいものを作るということを目指しているわけではなくて、もともとあった地元にあるものを、どういうふうに活用して地域づくりをしていくか、取り組んでいるところです。

 そして、保養ができる温泉資源があることも特徴です。かみのやま温泉は、長い歴史があるんですけど、本当に万人向けの泉質です。女性にとっては、「美人の湯」と言えますね。お肌がすべすべになります。温泉宿もありますし、気軽に入れる公共浴場や足湯もありますので、保養にぴったりです。

 温泉宿では健康に配慮したメニューを提案するなど、食にもこだわっています。また、市内の食事処にしても、野菜ソムリエが地元の旬産旬消のものを提供する店や、こんにゃくを使った懐石料理の店など、上山でしか楽しめないグルメがあります。さらに上山といえば、初夏のサクランボ、夏のブドウ、秋口になりますとラ・フランス等の西洋なし、冬は干柿など、季節を通じておいしいフルーツが楽しめます。

 健康の三大要素である運動と休養と栄養、すべてをあわせて、上山での滞在を楽しんでもらいたい……これが上山の「クアオルトツーリズム」です。

 まだまだ道半ばでありますけど、個人の旅行形態も変わってきていますので、歓楽型だけではなく、健康の気づきを与えられるようなものを、提供していければと思っています。

■ 上山クアオルト ■
上山市役所(クアオルト推進室)☎023-672-1111
http://www.city.kaminoyama.yamagata.jp/site/kurort/

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上山ウォーキング
折鶴
月岡公園足湯
下大湯
上山型温泉クアオルト

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