車のバッテリー上がり。

一般車オーナーがジャンピング(エンジンの再始動)に挑戦。

果たしてHV車は対処できるものなのか、実験してみました。

挑戦者の皆さん
ハイブリッド車

実験方法

車のキーを渡して、「この車のエンジンをかけてください」と伝えるだけ。

ただし、3つのポイントがあります。制限時間は各10分。挑戦者は見事クリアできるのか?

point1

鍵を開けて車内に入る

リモコンキーによる解錠は、車に電気がないと反応しない。であれば、カギ穴に鍵を挿して解錠しなければならないが、そもそも錠に挿し込む「カギ」はどこにあるのか!?

point1

バッテリーを見つける

今回の実験に使ったHV車では、バッテリーはエンジンルームに格納されていません。バッテリーの場所はいったいどこなのか?そもそも、バッテリー上がりの診断を下せるのか?

point1

救援端子につなぐ

このタイプのHV車の場合、バッテリーに直接つながなくても、救援用端子というものがエンジンルームにあるらしい。
いったいそれはどこにあるのか?

実験動画

実験結果

実験結果

実験本部長 里 廉太郎

(ボッシュ株式会社)

Point1>

みなさん、リモコンキーが効かないことで、相当慌てていましたね。 即座に、車のバッテリー上がりだと判断できた人は一人だけ。 あとは、リモコンキーの電池切れを疑っていました。

カギのついていないリモコンキーに、カギが格納されていることを知っている人はいませんでした。
リモコンキーをいじっているうちに、ぽろっとカギが抜け落ちた人もいました。

Point2>

車に乗り込んでエンジンスイッチを入れようにも、車がまったく反応しません。ここで、ようやくバッテリー上がりを疑い始めました。ひとまず、ボンネットを開けてみたものの、バッテリーを見つけることができません。それもそのはず、このタイプの車のバッテリーは後部の荷室(トランクルーム)下に格納されているのです。このタイプの車種もあるんですよ。

Point3>

このタイプの車は、エンジンルーム内に「救援用端子」と呼ばれる、バッテリー上がり対処用の端子があります。それは、取扱説明書にも書いてあるのですが、経験していないととても難しいようですね。すぐに取扱説明書に手を伸ばした山田さんは素晴らしいです。

ハイブリッド車も、バッテリー上がりを起こします。

電池とモーターで走行をアシストするハイブリッド車は、バッテリー上がりは起こさないと思っている人が多いようです。 しかし、ハイブリッド車には、大容量の走行用のメインバッテリーとは別に、普通の車と同じように小さな12Vの補機用バッテリー(鉛電池)が搭載されています。この補機用バッテリーが、ワイパーやヘッドライトなどに電気を供給します。そして、ハイブリッドシステムの起動も、補機用バッテリーによるものです。つまり、走行用のメインバッテリーの状態にかかわらず、補機用バッテリーが上がると、システムの起動ができず、走行することはできなくなります。補機用バッテリーは、普通の車と同様、経年で寿命を迎えます。車検のときに点検を受けるようにしましょう。