私たちが健康診断を行うように、クルマにも元気で健康であるかをチェックする「定期点検整備(予防整備)」
(以下 点検整備)が必要です。
その点検整備がきちんと行われていることを示すステッカーがあることを知っていますか?
それが、フロントガラスに貼ってある点検整備済みステッカー、通称「ダイヤルステッカー」です。
このシリーズでは、ダイヤルステッカーのさまざまな情報から、
ステッカーが貼られるまでに実施される点検整備の内容やその重要性をお伝えします。
今回はエンジンルームの点検整備についてお話します。

エンジンルームを点検する

点検整備が必要なわけ

楽しみな夏休みが近づいてきたね!ボクの名前を憶えてくれましたか?点検整備のマスコット「てんけんくん」だよ。今回からは点検整備の中身についてで~す。
定期点検っていうのは、安全の確保、公害防止の理由から、乗車用では、1年定期点検と2年定期点検があり、実施することが法令で決まっているんだ。定期点検がどうして必要かっていうと、クルマの部品は走ったり時間が経ってくると性能が落ちたりすり減ったりするからなんだな。きちんと点検整備をしておけば、運転中のトラブルを防ぐばかりではなく、ガソリンのムダづかいやCO2 (二酸化炭素)排出量が抑えられ、環境にも優しいんだよ。
点検整備はプロが確実にメンテナンスをしてくれる認証整備工場に頼めば安心だね。

 

エンジンルームを点検する

エンジンルームを点検する

はじめは、エンジンルームの点検整備についてお話しするよ。
ところでエンジンルームがどこにあるか知っているよね?え、知らない?クルマによって前だったり後ろだったりするけどエンジンがある場所のことだよ。
ボンネットを開けてみると真ん中付近にあるのがエンジン、一番手前にあるのがエンジンを冷やす冷却装置、電気を供給するバッテリなどいろんな装置がいっぱいあるんだけれど、どれも重要なものばかりだよ。
日常点検でもチェックする場所なので、エンジンルームのカバーであるボンネットの開け方や主な装置の名前もちゃんと覚えておいてね。
※クルマによってエンジン等の位置は異なります。
>日常点検についてはこちらから

 

点検項目を知ろう

整備士さんは、点検項目に沿ってチェックするんだ。オイル漏れ、ベルトに傷やゆるみがないか、冷却装置のホースに傷がないかなどを十分に確認するんだ。もちろん、ほかにもおかしなところがあれば点検整備するよ。
点検整備の結果は車検証と一緒に入っている「定期点検用点検整備記録簿」に書かれているので、確認してみてね。それと、「定期点検用点検整備記録簿」は過去に行った消耗品の交換や不具合の修理記録も残っているからきちんと保存しておいてね。
※「定期点検用点検整備記録簿」は、自家用乗用車の場合、2年間の保存が決められています。

 

◆1年定期点検のエンジンルーム点検項目

  • 1.パワー・ステアリング
    ベルトのゆるみ、損傷
  • 2.点火装置
    スパーク・プラグの状態、点火時期等
  • 3.バッテリ、電気配線
    ターミナル部のゆるみ・腐食
  • 4.エンジン
    排気ガスの色、エア・クリーナ・エレメント汚れ・詰まり等
  • 5.冷却装置
    ファンベルトのゆるみ、損傷、冷却水の漏れ
    ※2年定期点検は、上記のほかに燃料装置、公害発散防止装置等の項目が含まれます。
 
バッテリ、電気配線

●バッテリ、電気配線

ターミナル部のゆるみ・腐食をそのままにしておくと、電気の流れが悪くなり、ヘッドライトが暗くなる、パワーウィンドウなどの電気を使う装置が動かなくなるなどの症状が現れ、ついにはエンジンがかからなくなってしまうかもしれません。日常点検の際にバッテリ液の量を定期的にチェックしてみましょう。

 
冷却装置

●冷却装置(ラジエータ)

高熱になるエンジンを冷やす働きをする装置です。クルマの一番前にあって、走行時の風やファンで強制的に冷却水を冷やしています。ファンベルトがゆるんだり傷によって切れたりすると、エンジンが高熱になって焼き付いてしまいます。

クルマを愛する人なら、人にもクルマにとっても重要な点検整備(予防整備)をするっていうのは当たり前のことなんだね。だから、ダイヤルステッカーが貼ってあるクルマは、勲章を付けているみたいだね。みんなも定期点検を必ずしようね。

 
コラム

車検と定期点検の違い

車検は、検査の時点で、クルマの安全性や公害防止面で国が定める最低限の基準に適合しているかを検査するもので、次の車検までのクルマの安全性などを保障するものではありません。一方、定期点検は、クルマの故障を未然に防ぎ、その性能維持を図るために行います。自家用乗用車の定期点検には、1年定期点検(車検と車検の間の年)と2年定期点検(車検時)があります。
ユーザー車検代行業者がクルマを国の検査場へ持ち込んで車検を受けることを車検代行などといい、この場合、車検の際に点検整備を実施しないケースがほとんどなため、トラブルが発生する可能性が高くなります。
国の認証を受けた整備工場(黄色の看板が目印)で定期点検をきちんと受け、不具合箇所がある場合は必要な整備をして安全性を確保しましょう。