私たちが健康診断を行うように、クルマにも元気で健康であるかをチェックする「定期点検整備(予防整備)」
(以下 点検整備)が必要です。
その点検整備がきちんと行われていることを示すステッカーがあることを知っていますか?
それが、フロントガラスに貼ってある点検整備済みステッカー、通称「ダイヤルステッカー」です。
このシリーズでは、ダイヤルステッカーのさまざまな情報から、
ステッカーが貼られるまでに実施される点検整備の内容やその重要性をお伝えします。
今回は室内の点検整備についてお話します。

運転席に座って確かめる

ブレーキ・ペダル

ボク「てんけんくん」。点検整備のマスコットだよ。今回は、室内で確かめる点検箇所についての話をするよ。最初は、走行時の安全に特に欠かせないブレーキの話から。
ブレーキは、クルマを安全に止めるときや減速するために必要なんだ。前回話したけど、ブレーキ・ペダルを踏みこんだときの力を制動装置に伝えるためにはきちんと点検整備されていることが必要だね。
まず、整備士は「遊び」が適切にあるかをチェックして調整するんだ。「遊び」がないとちょっと踏んだだけでブレーキがかかってスムーズな運転ができなくなるよね。

ブレーキ・ペダル

ブレーキ・ペダル

逆に「遊び」が大きすぎるとブレーキが間に合わなくなって危ないよね。
それから、ブレーキ・ペダルを強くいっぱいに踏み込んだときに床板とのすき間(踏み残りしろ)が規定の範囲にあるかを調べるんだ。踏みごたえから、ブレーキ液の配管にエアの混入がないかを点検するんだ。また、走行してブレーキ・ペダルを踏み込んだとき、踏み込んだ力に応じたブレーキがかかるか、進行方向にまっすぐに止まることができるかを点検するんだ。

◆1年点検のブレーキ・ペダル点検項目

  • 1.遊び
  • 2.踏み込んだときの床板とのすき間
  • 3.ブレーキの効き具合
 

パーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)

パーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)

レバータイプのパーキング・ブレーキ

クルマを駐車するときに使うパーキング・ブレーキには、レバータイプと足で踏むペダルタイプの2種類あるんだ。レバータイプの場合、いっぱいに引いたとき、引きしろが多すぎたり、少なすぎたりしないかを点検するんだ。パーキング・ブレーキの引きしろが多くなると、ブレーキのききが悪くなり、坂道など傾斜のある場所に駐車すると、クルマが動いてしまう危険性があるんだ。だから、停止状態が保持できるかを点検するんだね。

 

◆1年点検のパーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)点検項目

  • 1.引きしろ(踏みしろ)
  • 2.パーキング・ブレーキの効き具合
 

クラッチ・ペダル

マニュアル車にあるクラッチの点検は、まず遊びが適切か、それからクラッチが切れたときのクラッチ・ペダルと床板とのすき間が規定の範囲にあるか、アイドリング状態でクラッチ・ペダルを踏み込んだとき、異音がなく、異常に重くないかを点検するんだ。また、1速又は後退(リバース)への変速がスムーズにできるかも調べるよ。さらに、発進したとき、クラッチに滑りがなく、接続がスムーズであるかを点検するよ。

◆1年点検のパーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)点検項目

  • 1.遊び
  • 2.切れたときの床板とのすき間
 

こうしてダイヤルステッカーが貼られるよ

ダイヤルステッカー

これまで定期点検の点検内容を紹介してきたけど、定期点検記録簿に書いてある装置の名前からだけではわからないくらい、プロの整備士が定期点検できちんと調べて、必要に応じて整備もしてくれるってことわかってくれたかな。こうしてクルマの健康が保たれて安全に走行ができる証として、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献する自動車ユーザーであることの勲章として、ダイヤルステッカーがフロントガラスに貼られているんだ。なんか輝いてきた気がしない?

 
コラム

点検整備は大切だよ

1年間読んでくれてありがとう。
クルマのトラブルの多くは、クルマの部品が、走行や時間の経過に伴って劣化・摩耗することで起きるけど、それは定期的にきめ細かな点検・整備を行うことで防ぐことができるんだ。だからこそ、検査と整備が受けられる「定期点検」が必要なんだね。
さぁ、みんなで定期点検を確実に実施してクルマの健康をきちんと管理し、人や環境を守る安全・安心なクルマ社会の実現をめざそうね。