JAF Mate Neo 写真ビストロ SNAP×SNAP

2017/07/07

懐かしの昭和に流行った
歴史的バイクを
集めてみた!

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左上がホンダ「カブF型」エンジンを搭載した自転車で、右がヤマハ「YA1」。どちらも1950年代に誕生した。どちらも、5月24~26日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2017」の特別展で展示された。

 日本でもクルマよりも前に市民の足としてバイクが普及したが、最盛期の1950年代には全国に大小さまざまなバイクメーカーが200社以上もひしめいていたという。

 ここでは、そんな50年代から若者の間でブームが起きた80年代までの車種と、海外からはBMWモトラッドの戦前~戦後のバイクなどを紹介する。

1952年:ホンダ「カブF型(エンジン)」

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「カブF型」とは、正確にはこの原動機付き自転車を指すのではなく、右下に見える補助エンジンを指す。エンジンで走る際は、まず一度手動レバーで湿式コーンクラッチを切って、ペダルをこいで勢いをつけて惰性で走り、そのときにクラッチをつないでエンジンを始動させたそうである。

 本田宗一郎が、遠くまで買い出しに行く妻への思いやりから生まれたのが、旧陸軍が使っていた無線機の発電用小型エンジンを自転車用補助エンジンとして使用するアイディアだったという。そのため、「カブ F型」とは厳密には「原動機付き自転車」のことを指すのではなく、自転車の後部に取りつけられた重量6kgの補助エンジンのことを指す。

 カブF型エンジンは空冷4サイクル単気筒50ccで、1速固定。自転車の後輪左側下部に取り付け、ドライブチェーンを介して後輪を駆動する仕組みだ。最高出力は0.74kW(1.0PS)/3600rpm、最大トルクは2N・m/3000rpm。

 なおカブとは、自由奔放に走り回るクマの子を意味する英語に由来しており、後に業務用バイクの代名詞的存在となる「スーパーカブ」(58年に発売開始)に引き継がれた。当時の価格で、2万5000円だ。

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エンジン。「白いタンク、赤いエンジン」の愛称で親しまれた。関係書類や取り付け金具などを含めたエンジン一式を33×33×60cmの段ボール箱に収めて自転車店に直販するという方法で、瞬く間に全国にホンダ販売網を築き上げたという。この販売方法にも本田宗一郎の独創性がうかがえる。

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白いタンクは燃料タンク。容量は2L。

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ヤマハは国内バイクメーカー200社の最後発だった!?

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