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2018/05/30

【京都】2018/6/8/~7/22
挑戦し続けた画家・横山大観の大回顧展

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横山大観展(京都展ポスターから一部抜粋)

 東京で来観10万人を動員した話題の展覧会が、京都にやって来る。近代日本を代表する画家・横山大観の生誕150年、没後60年を記念した大回顧展「生誕150年 横山大観展」が、6月8日~7月22日にかけて、京都国立近代美術館にて開催される。

挑戦し続けた作家・大観

 横山大観(1868-1958)は、常に挑戦し続けた作家だった。東京美術学校に学んだ後、師の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を創立。明治・大正・昭和にわたり、新たな時代に即した日本画を追求し続けた。展覧会では大観の挑戦の歴史を、作風の変化の中に見てとることができる。

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《山路》 1912年、横山大観、京都国立近代美術館蔵 京都展:6月8日~7月1日

油絵のようなタッチの《山路》

 馬を引く人物が山道を行く様子を描いた《山路(やまじ)》で大観は、ザラザラした新岩絵具で木の葉を油絵のタッチのように重ねるという新しい手法を試みている。葉のガサガサとした質感は季節感を伝えると共に、山路を行く人物の心情を語っているかのようだ。こういった手法はそれまでの日本画には見られなかったものだという。

 親交の深かった菱田春草らとともに大観が「朦朧(もうろう)体」と呼ばれる技法を生み出したことは名高い。これは日本画の伝統だった輪郭線を描かず色をぼかして空気や光を表す描法で、画壇からは厳しく批判された。当時は輪郭線を描く筆法により流派が判明するといわれるほど、筆法は日本画の要とも捉えられており、大観の試みがいかに斬新で大胆なものだったかがうかがえる。

40メートルの大作《生々流転》

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上と下:重要文化財《生々流転》(部分)1923年、横山大観、東京国立近代美術館蔵、京都展は作品保護のため巻き替えしがあります。

 《生々流転(せいせいるてん)》には、荒れ狂う海を墨の濃淡やぼかしで表現するなど、大観の水墨画技法のすべてが注ぎ込まれている。この作品は、しずくが大河になり海に注ぎ、やがて昇天して雲になるという水の流転が主題となっている。全長40メートルを超える日本で最も長い画巻であり、会場で実際に目にする壮大なスケールはまさに圧巻である。

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画は人なり

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