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2017/12/19

【アンデルセン展は2/12まで】
約33万種の切手コレクションを
誇る郵政博物館

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左:1901年、東京日本橋に初めて設置された丸型の赤いポスト。右:1949年のポスター「お年玉くじつき年賀郵便」。当時は洋服を手作りする時代だったため、特等は高級ミシンだった。

 東京スカイツリータウン・ソラマチ9Fにある郵政博物館は、郵便および通信に関する収蔵品を展示・紹介する博物館である。館内は郵便にまつわる歴史や物語を6つの世界に分けて展示や映像で紹介する常設展示ゾーン、企画展示ゾーン、手紙ラウンジ、イベントスペース、ミュージアムショップで構成されている。

人と人との心のつながりを表現した常設展示

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 常設展には国内外の郵政に関する資料約400点が展示されている。

 日本に郵便が登場したのは1871年。明治政府が近代化に向けて行ったさまざまな試みのひとつだった。「切手を貼ってポストに入れれば手紙が届く」という仕組みは当時の人々には斬新で、どのように使うのかとまどったという。きちんと届くのか不安で、郵便外務員(配達人)が来るまでポストを見張る人もいたという笑い話も残る。

 インターネットの発達で、今日では手紙を書くことは少なくなってしまったが、手紙は遠く離れた人に近況や思いを伝えられることを通じて、遠方の人ともつながりを保ち続けられることに、その原点があったと言えよう。常設展示では、郵便や通信がもたらす人と人との心のつながりを感じる体験・体感型のコンテンツが満載だ。

昭和の香りただよう貯金箱も

 例えば、誰もが懐かしいと感じる郵便局の貯金箱。展示の6つの世界のひとつ『「郵便貯金」ノ世界』では、1922年の初代のもの(以下写真1)から2007年の郵政民営化とともに廃止された、りすのマスコット「ユウちゃん」(写真10~16)までが展示されている。1964年の貯金箱(写真9)は当時、第一線で活躍していたプロ野球選手・王貞治さんがボールの上に乗った貴重な品だ。

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 60~70年代の高度経済成長期には、大量の郵便物をスピーディーに取り扱うことが必要になり、郵便バイクと角型のポストが主流になった。
 この新しい角型ポストには、誰もが出しやすいように差し出口の高さを低くすること、定形郵便物と定形外郵便物の差し出口を分けるなどの工夫がされている。

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常設展の見どころは33万種の切手!

 なんといっても圧巻は、日本最大となる約33万種の切手コレクションである。展示空間にずらりと並んだ棚には、1840年に英国で発行された最初の切手から現行品までが国別に収納されている。

 切手はグラフィックデザインとしても楽しく鑑賞できるが、故ダイアナ妃の切手など記念切手には時代性が色濃く反映しているし、時代によって分裂・統合、植民地化など各国の歴史が描かれているものもあり、見飽きることがない。つぶさに見ると1日いても足りないだろう。

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アンデルセンの作家以外の顔を追った特別展

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