JAF Mate Neo 読者プレゼント & 展覧会情報

2017/12/05

【招待券プレゼント★12/17〆切】
ロートレックらの名作が会した
「パリ♥グラフィック展」

00_paris_00.jpg

モーリス・ドニ《『ラ・デベッシュ・ド・トゥールーズ』紙のためのポスター》1892年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館

 19世紀末パリのグラフィック芸術を紹介する「パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」が、2018年1月8日まで、東京の三菱一号館美術館で開催中だ。

グラフィックの魅力が満載

 本展示はグラフィックやポスターデザインが好きな人には心ときめく展示である。背景を知らなくても見るだけで作品の素晴らしさ、斬新な配色や構図、表現力、デザイン性、当時の風俗が一瞬で目に飛び込んでくる。
 それはグラフィック(印刷)芸術が、ポスターやパンフレットといった人の目を引くため、商業的な目的のために制作されたからである。

アートとしてのグラフィック

 19世紀末のパリではさまざまな芸術運動が勃興するなか、版画(グラフィック)は新たな芸術表現を切り拓く重要なメディアとなった。それまでは単に複製や情報伝達の手段でしかなかった版画が、絵画と同じく芸術の域まで高められたのは、トゥールーズ・ロートレック(1864-1901)を筆頭とする前衛芸術家たちによるところが大きい。

 彼ら芸術家にとってもグラフィックは、それまでの西洋美術の中心だった重厚で壮大な内容と形式にはない、複製されて多くの人に渡る「軽快さ」をもつものであり、表現の可能性を広げるこの最先端のメディアに夢中になり制作に取り組んだ。
 特に、紙に書くのと同じように自由に描写できるリトグラフ(石版画)を使って、多彩な色を用いた美しい作品を生み出し、グラフィック・アートの原点を築いたのである。

本美術館ならではのロートレック作品を堪能

 南仏の名門貴族の家に生まれたロートレックは、モンマルトルの歓楽街や娼館など、パリに生きる市井の人々の姿を鋭い観察眼により描きだした。
 彼の卓説したデッサンと鮮やかな色彩、斬新な構図や新たな技法への挑戦はまさに見事の一言である。すぐれた技巧と表現力を基盤とし、伝えたいものの焦点が明確で、観る者の感覚にダイレクトに作用する。感性を共有することの快感をビジターは体感するのではないだろうか。

00_paris_01.jpg

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ディヴァン・ジャポネ》1893年 多色刷りリトグラフ 三菱一号館美術館

 本展覧会は、250点あまりのグラフィック・コレクションを有する三菱一号館美術館の所蔵品に加え、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館の貴重なコレクションから、リトグラフ・ポスターを中心に、油彩・挿絵本を加えた約170点を展覧した、同美術館の本領発揮といった企画展である。

→ 次ページ:
パリのエスプリを

メルマガ登録はこちら