懐かしの旧車 【動画あり】2大バブルカーが激突!? BMW「イセッタ300」vsメッサー「KR175」。同乗試乗してみた結果は?

戦後間もないドイツを支えたメッサーシュミット「KR」シリーズと、BMW「イセッタ」シリーズ。 この2大バブルカーに同乗試乗して車内から走行の様子を撮影。 この2台がどのように走るのかをご覧いただこう。

2018年12月25日 掲載

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 第2次大戦で戦場となった欧州では、戦後しばらく、戦勝国も敗戦国も人々の生活は経済的に厳しい状況で、クルマを購入したくても高価なために手が出ないという状況だった。中でも、敗戦国であるドイツは東西に分割されるなど厳しい状況に置かれていた。そうした中、定員数は2名と少ないが、低価格であることから市井の人々に歓迎されたのが、バブルカーだったのである(マイクロカー、キャビンスクーターなどとも呼ばれる)。

 その後、スエズ危機によるガソリン高騰のショックが欧州を襲い、1950年代にドイツだけでなく欧州全体でバブルカーは人気を博し、いくつもの車種が誕生した。中でもヒットし、2大バブルカーといっていいのがBMWの「イセッタ」シリーズと、同じく西ドイツに拠点を置いていたメッサーシュミットの「KR」シリーズだ。この2車種は日本にも輸入され、そのコンパクトかつユニークな形状から今でも多くの人に愛され、自走可能な車両も多い。

 ここでは、2018年6月16日・17日にMEGA WEBで開催された「ヒストリックカー同乗試乗会」において、「イセッタ300」と「KR175」の同乗試乗して撮影した様子と、車外から収録した動画を掲載する。また、そのほかの複数のイベントで撮影した「イセッタ」シリーズと「KR」シリーズも合わせて紹介した。

タマゴ型のデザインがキュートなBMW「イセッタ300」

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BMW「イセッタ300」1960年式。「イセッタ」シリーズについては、別記事『第2次大戦後、BMWを救ったバブルカー! そのキュートさで今も人気の「イセッタ300」(1960年式)』に詳しい。

BMWの助手席に乗って、走行する様子を車内から撮影した。現代のクルマにはない構造のため、車内は少々変わった雰囲気だが、居住スペース的な問題ない。

さまざまな角度から撮影した「イセッタ300」の走行の様子。「KR175」は2人乗りすると、上り坂では目に見えて速度が落ちていたが、「イセッタ300」はそれほど落ち込むことはなかった。

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英国で現地生産された3輪車版「イセッタ300」。「イセッタ300」は本来4輪だが(後輪のトレッドがとても狭いために3輪に見える)、英国では購入時に税制的に有利なことから3輪車も生産された。「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル in 神宮外苑 2018」にて撮影。

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初期型の「イセッタ250」。「イセッタ」はもともとイタリアのイソ社が開発したもので、BMWがライセンス生産をしたもの。BMWはイソ製の240ccエンジンを外し、自社のバイクに搭載していた256ccのエンジンに換装する改造を加えて生産した。「イセッタ300」の排気量は298cc。撮影は「BMW GROUP Tokyo Bay」。

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続いては「KR」シリーズに迫る!