JAF Mate Neo 懐かしの旧車

2018/12/01

【お台場旧車天国2018:その2】
「ミゼット」や「ホープスター」など、3輪車を集めてみた!

1947年から生産が始まった3輪トラック「オリエント TR2型」

 現在は工作機械とコンプレッサーの製造メーカーである三井精機工業が、太平洋戦争の終戦から間もない1947(昭和22)年4月から生産を開始したのが、3輪トラック「オリエント」シリーズだ。20世紀の日本人インダストリアルデザイナーの草分け的存在として活躍した柳宗理(やなぎ・そうり)氏(1915-2011)がデザインを手がけた。

 展示車両の「TR2型」は排気量905ccの直列2気筒水冷4サイクルのエンジンを搭載しており、最大出力は29馬力/3600rpm、最大トルクは65N・m/2600rpm。最高速度は時速70km、最大積載量は1tを誇った。

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「オリエント TR2型」。今回取り上げた3輪車の中では最も歴史のある1947年式。

最初の軽自動車規格の3輪車としてヒットした「ホープスター」

 ホープ商会が1952(昭和27)年12月に発表したのが、初の軽自動車規格の3輪車である「ホープスター」だ。展示車両は、同車の人気が全盛時の1957年10月に登場した、2眼のヘッドランプ、曲面ガラス、電動ワイパーなどを備えた「SU型」。「ホープスター」は車検が不要であること、積載量が300~500kgもあること、そして何より安価なことなどからヒットし、一時は軽3輪の王者といわれた。

 しかし1957(昭和32)年になって、大手のダイハツから「ミゼット」が登場(別記事『日本最古参のメーカーが生んだミゼット 【元自動車メーカーエンジニアが、哲学が感じられる名車をご紹介】』に詳報)。より小型でいながら積載量は300kg、2輪車並みの低価格、ダイハツの販売網の強さなどもあって、「ホープスター」は苦戦し、徐々に姿を消していった。

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初の軽3輪「ホープスター」。現存する車両は少なく、非常に希少。

軽3輪の代表格「ミゼット」は「DKA」と「MPA」の2車種!

 1957(昭和32)年、ダイハツから登場したのが、軽自動車規格の3輪車「ミゼット」だ。先行していたホープ商会の「ホープスター」に打ち勝ち、今では戦後の復興期を支えた軽3輪のイメージが強い。

 今回展示されていたのは、初期型「DKA」型と、1962(昭和37)年に登場したパワーアップ版の「MP」型のうちの1モデルである「MPA」型だ。

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1959年式「ミゼット DKA型」。ボロボロだった車両をオーナーがレストアしたという。排気量250cc・出力10馬力ながら最大積載量300kgを誇った。

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「ミゼット MPA型」。年式は不明。MP型は排気量305cc・出力12馬力・積載量350kgと性能アップが図られた。

三菱が3年間だけ生産した唯一の軽3輪「レオ」

 三菱は後発組として軽3輪の開発に取りかかり、1959(昭和34)年に「レオ」を発表。しかし、三菱は軽3輪の生産からたった3年で撤退してしまったために生産台数は少なく、現存する車両は10台前後しかないという。ちなみに、展示車両は映画「ALWAYS三丁目の夕日'64」に登場した1台。

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エンジンは排気量309cc・出力13馬力で、単気筒の水平シリンダーが座席下に配置されている。最高速度は時速72kmで、最大積載量は300kg。展示車両は1961年式。

ベスパの50ccスクーター型3輪車「ベスパカー P50」

 イタリアのピアッジオが同社のブランドであるベスパから販売していた「ベスパカー P50」。排気量が50ccのため、原付免許で運転可能なスクーター型の3輪車だ。これまで紹介してきた車両と比べると時代的に新しく、1980年代に生産された。

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ピアッジオ「ベスパカー P50」。生産時期が1980年代と比較的新しいが、すでに30年以上になる。ボディーカラーが鮮やかで、イタリアのメーカーらしい雰囲気を感じる。

 もっと3輪車の記事を読みたいという方は、別記事『懐かしの「オート三輪」から最新EV「eFalcon」まで三輪車の過去と未来!』もご覧いただきたい。

2018年11月29日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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