JAF Mate Neo 次世代モビリティ

2018/11/29

国内販売を開始した電動バイク「VX-1」を紹介。バイクにもEV時代がやってきた! 

181122-20-1.jpg

「VX-1」に乗って街中を颯爽と走り抜ける様子。

 近年、世界規模で自動車のEV化が進んでいる。その波は四輪車だけでなく、バイクにも波及していて、ヤマハの「E-Vino」やBMWの「C evolution」、ホンダの「PCXハイブリッド」など国内でも多くの電動バイクを見かけるようになった。さらに、あのハーレーダビッドソンも「LiveWire(ライブワイヤー)」という電動バイクを市場投入することを発表した。

 そんな中、ADIVA株式会社(東京都港区)は11月15日、電動バイクの最新モデルとして、軽二輪(250cc)クラスの電動スクーター「VX-1」の国内販売を開始した。ちなみに、ADIVAはイタリアのバイクブランドで、前二輪の屋根付きスクーターなどを製造販売している。フランスの自動車メーカー「プジョー」の二輪部門「プジョーモトシクル」の輸入総代理店でもある。

VX-1とは

181122-20-2.jpg

従来の大型スクーターとほとんど変わらないスタイリング。充電池を設置するため、シート下の収納が少なくなっている。

 「VX-1」は、大型のウインドスクリーンやダブルシートを備え、タンデムでの高速移動も快適にこなせる大型電動スクーター。EVのメリットである、環境負荷やランニングコストの低さはもちろんのこと、電動バイクならではの加速の速さやコントロールのしやすさを感じることのできる乗り心地だ。

181122-20-3.jpg

「インホイールモーター」の搭載されたリアホイール。

 具体的には、リアホイールに直結したADIVA独自の「インホイールモーター」を採用。電動モーターならではのダイレクトな加速感で、100km/hまで到達するのに6秒という優れた加速性能を実現している。さらには、エンジンの代わりにインホイールモーターを搭載することで、従来のスクーターよりもバネ下重量が軽量化され、サスペンションへの負荷が減り、軽快なハンドリングが可能になったそうだ。

181122-20-4.jpg

緑の矢印方向にスロットルを回すと加速。赤の矢印方向にスロットルを回すと、減速、後退する。

 また、加速、減速、後退をスロットルだけで自在に操作することができる「マルチファンクションスロットル」を採用。走行状態でスロットルを戻すと回生ブレーキが作動し、車体を減速させるとともにメインバッテリーへ補充電を行える。停止状態から逆回転させると車体を後退することもできるので、駐車時などに役立つという。従来のバイクでは、オプションでバックギアを付けるなどしていたが、標準仕様でバックできるのはありがたい。

気になるバッテリーの持ちと充電方法は?

181122-20-9.jpg

左が家庭用の3つ口コンセントに対応したプラグ。右が「CHAdeMO(チャデモ)」などに採用されている国際規格である「SAE J1772ソケット」。

 VX-1の充電は、100Vおよび200Vの交流充電に対応。家庭用の100Vコンセントに付属の充電ケーブルを差し込むだけで、簡単に充電が可能。また、急速充電は、4輪EVで国内標準の「CHAdeMO(チャデモ)」への対応も予定されており、全国の充電スタンドで10分~20分程度で急速充電が可能になる見込みだ。

181122-20-7.jpg

「VX-1」の充電時間と航続距離。ADIVA社試験環境下での数値なので、運転方法、走行環境、充電方法に応じて、値は変化する。

 上表で航続距離を見てみよう。VX-1は、バッテリー容量の異なる3つの仕様があり、充電時間や走行距離など、ライダーのライフスタイルに合わせて選択可能である。一番大きな14.4kWhのバッテリーを搭載すれば、約270㎞走行できる。

181122-20-8.jpg

カラーは、ブラック、ホワイト、レッドの3種類。

 また、走行距離あたりのコストを考えたとき、ガソリン車は1kmあたり「約5円」(*1)であるのに対し、VX-1はその1/3の「約1.66円」 (※2)となる。特に長距離を走るライダーにとって、かなりのコストダウンが期待できるだろう。

※1 燃費を30km/L、ガソリン料金を¥150/Lとして算出

※2 電気料金を30円02銭/1kWhで、7.2kWh仕様をフル充電するのに約216円、として算出しているので、夜間電力で充電するとさらに3~4分の1ほどの値段でフル充電できる。

 ちなみにVX-1も、他の電動バイク同様に「キーン」というモーター特有の音を出して走る。スクーターにエンジン音の鼓動を求めるユーザーはもともと少ないだろうから、街乗りや深夜の住宅街などでは、こちらの方が静かで重宝するだろう。

 同社は、VX-1の7.2kWh仕様を、50台限定¥890,000で購入できるモニタープログラムを12月1日に開始するという。

「VX-1」概要

全長×全幅×全高:2120mm×810mm×1330mm
シート高:770mm
乗車定員:2名
モーター:ブラシレスDCモーター
定格出力/最高出力:11kW/35kW
バッテリー:リチウムイオン 133V 7.2/10.8/14.4kWhの3種類から選択
充電方法:100V&200V交流
充放電サイクル:1800回 ※
電池寿命:8年または80000km ※
最高速度:110km/h
フロントサスペンション:マルゾッキ製 油圧式テレスコピック
リアサスペンション:ザックス製 プリロード調整機構付きツインショック
ブレーキ:ブレンボ製 キャリパー&ディスク

※ ADIVA社試験環境下での数値なので、運転方法、走行環境、充電方法に応じて、値は変化する。

【メーカー希望小売価格(消費税込み)】
 7.2kWh仕様:¥1,140,000
 10.8kWh仕様:¥1,380,000
 14.4kWh仕様:¥1,620,000

バイクに関する記事

2018年11月29日(JAFメディアワークス IT Media部 大槻 祐士)

メルマガ登録はこちら