次世代モビリティ 日産はEVコンセプト「Nissan IMs」で、
クルマのデザインをリワークする

日産は1月15日、北米国際自動車モーターショー(通称:デトロイト・モーターショー)で、EV(電気自動車)のコンセプトカー、「Nissan IMs」を初披露した。電動化時代のカーデザインはどうあるべきか。日産が模索する。

2019年01月28日 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

シートレイアウトは「2+1+2」!?

「EV技術や自動運転技術の革新により、デザイナーは従来の乗用車に求められたプラットフォームやパッケージングのあり方に捉われることなく、まったく新しいスタイルのクルマを創り出すことができるようになりました」。

 日産のグローバルデザインを担当するアルフォンソ・アルバイサ氏は、ワールドプレミアを開催したデトロイト・モーターショーの会場で、「Nissan IMs」についてそう述べた。

 このクルマのデザインはとてもユニークだ。「2+1+2」という独自のシートレイアウトを採用し、観音開きのドアの奥には、ホテルのラウンジのような洗練された室内空間が広がる。2+1+2という表記は、まるで3列シートがあるような書き方だが、実際はそうではない。最初の"2"はフロントシート(運転席、助手席)で、"1+2"はリアシート。つまり、後席は3人で座ることもできるけれど、贅沢に1人で使うこともできますよ、という意味だ。

 センターシートの両側にある小型シートの背もたれを倒せばアームレストになり、リクライニングも自由自在。オットマンを使用することができる。

 また自動運転時は、フロントシートを内側に15度回転させて、後部座席と会話のしやすい配置にすることもできるという。ステアリングもダッシュボードに格納され、より広々とした室内空間を提供してくれるそうだ。

 一方、エクステリアに目を移せば、真っ先に飛び込んでくるのがV字型に切り込んだ大胆なデザインのLEDランプユニットだ。エンジンがなくなったことでグリルレスになり、テスラを筆頭に斬新なフロントマスクを手に入れた自動車デザインが続々と誕生している。日産ではこのデザインランゲージを「Vモーション」と呼んでいる。

 Nissan IMsのボディサイズは、全長4845×全幅1900×全高1500mm、ホイールベース2900mm。同社の現行「シーマ」に近い(全長5120×全幅1845×全高1510mm、ホイールベース3050mm)。Nissan IMsは、まさに日産が描く未来の高級セダン像、といった感じなのだろう。

 なお、パワートレインはフロントとリア、それぞれにモーターを配置し4輪を駆動。115kWhの大容量バッテリーを搭載し、最高出力360kW、最大トルク800Nmを発生する。一充電あたりの走行距離380マイル(約612km)を想定しているとのこと。