次世代モビリティ タジマのハイパーEVは2020ps! 0-100km/h加速を1.95秒で駆け抜ける

タジマEVは12月14日、東京大学と共同で開発中のハイパーEV「MONSTER E-RUNNER Kode6」の概要を発表した。

2018年12月25日 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

181220-61-01.jpg

 最高出力2020ps! 0-100km/h加速1.95秒!

 とんでもないスペックを持ったEV(電気自動車)が日本から発表された。タジマEVと東京大学が共同で開発を進める"ハイパーEV"は、なんと6輪車。カーデザイナーに元ピニンファリーナのケン・オクヤマ氏を迎え入れ、世界最高の性能とスタイリングを持った新世代のスポーツカーの開発を目指す。

 タジマEVとは、元ラリードライバーの田嶋伸博氏が代表を務める今年4月に誕生したEV専業のベンチャー企業。2017年6月に解散したSim-Drive(シム・ドライブ)を前身とし、その業務を引き継ぐ形で新たに立ち上げられた。

 Sim-Driveは30年以上に渡ってEVの開発を続けてきた慶応大学の名誉教授、清水浩氏を中心に2004年に設立。インホイールモーターによって8輪を駆動させるEV「エリーカ」は、その独創的なコンセプトで当時大きな注目を集めた。記憶に残っている読者も多いはずだ。

 今回発表されたハイパーEV「MONSTER E-RUNNER Kode6」は、その驚異的な性能を実現させるため、エリーカ同様に全輪独立駆動システムを採用。全長4850×全幅2100×全高1190mmという大きさで、乗車定員は2名。パワートレーンに関する詳細については伏せられたままだが、車両運動制御を東京大学の堀・藤本研究室が、バッテリーをオナザワエナックが、そしてモーターをタジマEVがそれぞれ担当し開発を進めている。

 完成車両は、来年夏にアメリカ・西海岸で開催される自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク」でお披露目される予定。想定価格は280万ドル(約3億円)と超高額だが、クルマ好きな世界中のビリオンダラーが集うイベントだけに、大きな話題を集めることは間違いなさそうだ。

 今後タジマEVでは、このハイパーEVを皮切りにSim-Driveで培われた技術を発展させ、世の中のさまざまなニーズに答えていくという。「普及が見込める大衆車は大手自動車メーカーに任せ、うちでは"ピン"と"キリ"のEVしか作りません」と田嶋氏。ピンをハイパーEV、キリを超小型モビリティと位置付け、マスではカバーしきれない領域に積極的に挑戦していくという。