次世代モビリティ ポルシェのEVは爆速チャージ!
3分の充電で100kmの走行が可能に

ポルシェは12月13日、EV(電気自動車)のための次世代の急速充電ステーションを発表した。わずか3分で100km走行分の充電が可能だという。

2018年12月20日 掲載

JAF メディアワークス IT Media部 秋月新一郎

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 ポルシェが、次世代の急速充電スタンドを開発中だ。既存するスタンドの3~9倍の性能を持つというこのプロトタイプは、欧州が推奨する「CCS(Combined Charging System)=コンボ方式」を採用。出力を最大450kWまで増大させることが可能で、充電時間を大幅に短縮することができるという。今回、90kWhのバッテリーを搭載した同社のテスト車で、100km走行分に必要な充電をわずか3分で達成した。

 ご存知の通り、いま各自動車メーカーは急速充電設備のインフラ構築を積極的に進めている。ポルシェもBMWやシーメンスなどとともにドイツ連邦の交通省などから資金援助を受け、「Fast Chargeプロジェクト」を2016年に発足。今回の発表もその成果の一例だ。

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「Fast Chargeプロジェクト」はBMWやシーメンスも参加し、共同で開発を進めている。

 現在、EVバッテリーの急速充電の規格に関してはCCSの他に3つの方式が存在し、日本が推奨する「CHAdeMO(チャデモ)」、テスラが推奨する「スーパーチャージャー」、そして中国が推奨する「GB/T」による覇権争いが激化している。

 そこで日本のチャデモ協議会は今年8月に中国の業界団体と手を組み、新たな国際規格作りに乗り出すと発表。世界最大のEV市場を巻き込んで、2020年を目処に仕様を策定する予定だ。新規格では、乗用車だけでなくバスやトラックの充電にも対応。最大充電出力は900kWを想定する。これは今回ポルシェが発表した倍の値であり、現行チャデモ(150kW)の6倍だ。もちろん、両国の既存の規格にも互換性を持たせ、シェア拡大を狙う。

 いまEVの普及に向けて、充電時における高出力化のニーズはますます高まっている。短時間で充電が可能な汎用性の高い規格が広く流通すれば、EVを取り巻く環境は一気に変わるかもしれない。

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