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2018/11/07

パナソニックと千葉工大、共同でお掃除ロボを開発。よくあるお掃除ロボとは違う、スゴイその中身とは?

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 パナソニックと千葉工業大学は11月1日、AI技術と自動操縦技術を搭載したロボット掃除機を共同開発したと発表した。

 この"お掃除ロボ"はコンセプトモデルで、千葉工大の高速空間認識技術の「ScanSLAM」を活用している。SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術とは、レーザーやカメラ等のセンサー情報を解析して自分の位置を推定、周囲の地図を構築する。自動操縦やロボットにおける"人間の目"の役割に相当するコア技術だ。このScanSLAMと360度レーザーセンサシステムを組み合わせることで部屋の形状を認識する。それだけではない。同時に室内を動く人間も認識するのだ。この技術を千葉工大が有していたことが、開発に弾みをつけた。パナソニックと同大では「従来のロボット掃除機よりも一段上の環境認識能力を実現した」と胸を張る。

 ロボはさらに「AI床センサ」を搭載している。このAI床センサは、ディープラーニングを用いたAIに組み合わされた複数のレーザー距離センサーによって、床上の物体を認識する。これにより、ラグのような段差を検出すると、本体を自動的に持ち上げて走行を続ける。ロボット掃除機に搭載されたレーザーやカメラ等のセンサーとAIを組み合わせた技術としては世界初だとしている(パナソニック調べ)。

 ロボはタブレット端末から掃除したい場所を遠隔指示できる。だがすごいのは、上記技術の組み合わせによって、人間と協調して掃除することも可能だということ。人間が掃除して欲しいところを歩けば、ロボが追従して掃除してくれる機能もあるそうだ。ロボと自分が共同で掃除しているようで、なんとも楽しい気分にさせてくれるのではないだろうか。

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 もちろん、市販されているお掃除ロボのように自分で充電台に戻ることができる。掃除が終わって戻るときは、走行スピードを上げて充電台に向かうというから可愛らしい。さらに充電台に「ドッキング」した状態から本体を縦置きに吊り上げる機能もあり、部屋の省スペース化が図れるという(写真上)。

 今回の共同開発は、千葉工大がロボット開発のソフト部分とロボの基幹モジュールや開発プロセスを担当、パナソニックは家電製品で培った企画・開発、デザイン(デザインは内外のデザイナーが創作)を行った。その結果、およそ3か月という知能化家電としては異例の短期間で開発することができた。もとよりパナソニックと千葉工大は、2017年12月、次世代ロボティクス家電の技術開発を目的に、千葉工大内に「パナソニック・千葉工業大学産学連携センター」を設立、提携している。パナソニックと千葉工大では「今後もさらに実証実験を重ね、千葉工大のテクノロジーを商品化につなげていく」というから目が離せない。

2018年11月07日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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