ニュース・プラス 信号機のない横断歩道で、歩行者のためにどれだけのクルマが一時停止した?
JAF、2018年の調査結果を発表

2018年11月01日 掲載

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 JAFは、「信号機が設置されてない横断歩道」におけるクルマの一時停止率について、2016年から調査を行っている。2018年は8月15日から9月13日にかけて調査を実施し、10月25日にその結果を発表した。

 調査期間中に対象となる横断歩道において、歩行者が渡ろうとしている場面で通過した1万1019台のうち、一時停止したクルマは948台。全国平均で8.6%だった。2016年が7.6%、2017年が8.5%で、依然として9割以上のクルマが止まっていないことが判明した(※)。

※実施箇所は全都道府県とも2か所であり、都道府県内の全市町村で同様の数値(傾向)とは限らない

47都道府県2か所ずつの合計94か所で調査を実施

 調査は都道府県に2か所ずつ、全国合計94か所の信号機が設置されていない横断歩道を通過するクルマを対象とした。期間は8月15日から9月13日までの土日を除いた平日のみで、時間帯は10時から16時にかけてだ。

 そして調査を行った横断歩道は、センターラインのある片側1車線道路(制限速度は時速40~60km)に設けられたもの。例外はあるが、原則として調査場所の前後5m以内に十字路及びT字路交差点がない横断歩道で、道路幅員は片側2.75mから3.5m。交通量は1分間におおよそ3台から8台だ。

 自家用自動車、自家用トラック(白ナンバー)を対象とし、横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一するため、横断歩行者はJAF職員が担当した。調査回数は1か所につき50回(各都道府県で合計100回)。

都道府県別で一時停車率が最高なのは長野県!

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唯一50%超えを達成し、調査を開始した2016年から3年連続トップとなったのは長野県。

 一時停止率が最も高かったのは長野県で58.6%(2016年からトップ)。全国平均8.6%を上回った都道府県は全部で18。1割を超えたのは14だった。47都道府県の一時停車率一覧表は、JAF「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査2018年」をご覧いただきたい。

なぜ止まらないのか? 2017年のアンケート結果

 JAFは2017年6月に、インターネットアンケート「ドライバーが一時停止しない(できない)と考えられる理由」を実施(アンケート結果のページはこちら)。上位は以下の3つとなった(今回の停止しなかったドライバーへのアンケートではない)。

【ドライバーが一時停止しない(できない)と考えられる理由】
1位:
自車が停止しても対向車が停止せず危ないから(44.9%)
2位:後続からクルマがきておらず、自車が通り過ぎれば歩行者は渡れると思うから(41.1%)
3位:横断歩道に歩行者がいても渡るかどうかわからないから(38.4%)

 こうした傾向であることを考えると、教習所での免許の取得時や更新時などを利用して、啓発活動をさらに進めていくことも必要だと考えられる。歩行者も渡りたいという意思を、手を上げるなどしてよりはっきりと表示した方がよいかもしれない。お互いに自分と相手の安全に気を使うことが重要だが、やはり「歩行者優先」のルールが前提なので、ドライバーがもっとこのルールを認識して運転する必要がある。

JAFでは"Omoiyalty Driveキャンペーン"を実施中!

 また、JAFでは「街をゆく全てのクルマが思いやりをもって運転すれば、より安全な交通社会が成り立つはず」という想いを込め、2016年11月より「Omoiyalty Driveキャンペーン」を実施中だ。

 同キャンペーンのテーマの1つに今回の「信号機のない横断歩道での一時停止」がある。実態調査結果の公開や日本の交通マナーについて海外の方を対象に行ったアンケート結果、インタビュー記事の公開などを行っている。同キャンペーンへの賛同者は、2018年10月末現在で3万8924名。ぜひまだ賛同されていない方はご検討いただきたい。

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「Omoiyalty Driveキャンペーン」のトップページ。まだ賛同されていない方はぜひ!

2018年11月1日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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