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2018/10/29

観光でも自動運転車は使える?
「自動運転車試乗体験」を三宅島で実施。

 自動運転車の試乗会や実証実験は、さまざまなエリアで始まっているが、この度、観光目的に特化した自動運転車試乗体験会が三宅島で行われることになった。この試みでも、関係者のみでなく、一般人からモニターを公募。純粋に観光を楽しみに来た人たちの声が期待されている。

※モニター募集はすでに終了。

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三宅島の魅力は、なんといっても雄大な自然の美しさ。写真は本記事で紹介するツアーでも、行き先に組み込まれている大路池。

 東京都と東京観光財団では、多摩・島しょ地域への旅行者誘致につなげる取り組みとして、旅行者が観光地を快適に移動できるような交通サービスの整備を推進している。これを受け、株式会社近畿日本ツーリスト首都圏、アイサンテクノロジー株式会社(以下、アイサンテクノロジー)、及び株式会社アークノハラ(以下、アークノハラ)、国立大学法人群馬大学(以下、群馬大学)とが連携。「島しょ地域交通サービス」事業を受託し、自動運転車両を活用したモニターツアーを実施することとなった。観光目的に特化した実施は、新たな取り組みとなっている。

観光地用の自動運転カーって、一体どんなクルマ?

 本ツアーで使用される自動運転自動車は、「eCOM-10」(アークノハラ・群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター共同研究体)および「Milee」(アイサンテクノロジー)の2種。12月9日からは、三宅村観光関連事業者、旅行会社などの関係者、約20名によるモニターツアーを実施。12月13日からは、抽選で選ばれた20名を招待する一般モニターツアーが実施される。このツアーの体験者による意見交換会やアンケートにより自動運転自動車を活用した観光振興が検証される。では、2種のクルマを紹介していこう。

自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」181025-1002.jpg

「eCOM-10(イーコムテン)」は、ハワイのトロリーバスのように乗り降りがしやすく、景色が見やすいオープンな造りになっている。※写真はイメージ

 群馬大学が社会実装研究用に提供する16名定員の国産車両。この車両で、三宅島阿古地区約3.2kmのガイド付き観光ツアーを行う。ハワイのトロリーバスを彷彿させる外観。観光に適した電気自動車として、乗り降りが便利なシャトルバス的な活用が想定されている。また、夜間走行では星空観賞タイムが設定されている。

自動運転EV「Milee(マイリ―)」181025-1003.jpg

自動運転EVワンマイルモビリティ「Milee」。ゴルフ場のカートのようだが、完全自動EVということでハンドルやアクセルなどがない。外見も含め未来の乗り物といった雰囲気がワクワク感を掻き立てる。※写真はイメージ

 「Milee」はハンドルやアクセル、ブレーキを一切必要としないラストワンマイル(利用者と目的地を結ぶ最後の区間)向けの完全自動運転EV。今回は三宅村交通公園内での試乗となるが、将来的には三宅島における巨樹・巨木の森や火山見学など個人旅行に対応した利用が期待されている。

自動運転車試乗体験モニターツアー 試乗会概要
①自動運転自動車観光用モビリティ「eCOM-10」を利用した島内ガイド付き観光ツアー
②自動運転自動車ワンマイルモビリティ「Milee」の試乗体験
③電動アシスト自転車を利用した島内ガイド付き観光ツアー
※上記の他、夕刻には「eCOM-10」による星空観賞と入浴施設への送迎が行われる。

 空港や駅からの移動といった二次交通の課題や人手不足対策などを見据えて、今後の技術革新が見込まれるモビリティ。これによって、旅行者が観光地を快適に移動できる環境を整備し、充実したサービスの実現を目指している。

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2018年10月29日(JAFメディアワークス IT Media部 大坂 晃典)

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