ニュース・プラス レクサスが「デジタルアウターミラー」を量産車で初搭載。サイドミラーの鏡をデジカメにしたら、至れり尽くせりの装備になった。

2018年09月25日 掲載

JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一

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 レクサスは9月12日、量産車としては世界初となる「デジタルアウターミラー」(写真上)を今秋発売予定の新型車に採用すると発表した。

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 搭載される車は「ES」(写真上、プロトタイプ)で、今年10月下旬に発売予定の新型セダンだ。レクサスでの車格としては、スポーティな「IS」と、ショーファーでも使われる「LS」の間になる。

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 そのESに採用される"デジタルミラー"は、従来のサイドミラー鏡面部分に小型カメラが内蔵されている。そのカメラが映した映像が、Aピラーつけ根付近の左右にある5インチの画面(写真上)に表示されるというものだ。

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 写真上をご覧の通り、ミラーの筐体自体が薄くコンパクトにできているので、レクサスでは風切音の低減効果があり車の静粛性に貢献するとしている。ということは、空気抵抗減に繋がっているはずであり、高速道路での長距離走行時などでは好燃費にも寄与するはずだ。

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 これまでサイドミラーは、特に雨天時の水滴によって視認性が悪化することが多かった。だが、今回発表されたデジタルミラーでは、カメラ部に水滴が付きにくくなるように形状を工夫したという。デジタル映像なので、夜間の視認性(写真上)も向上するはずだ。

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 悪天候に強いというだけではない。ウインカーを上げる、後退するなど、ドライバーの運転操作に応じて表示エリアを自動的に拡大して表示する(写真上)。もちろんドライバーが任意で表示エリアを拡大することもできる。


 以前はデジタルデバイスをバックミラーの代わりに使用することは認められていなかった。だが2016年6月に道路運送車両法の保安基準が改正され(参考記事)、今回レクサスへ初導入する運びとなった。

 もしかしたら、この新しい仕組みに違和感を感じるドライバーもいるかもしれない。従来のドアミラーにハイテクを導入したことで、例えば故障するとミラーが使えなくなるというリスクをユーザーが負うことになる。

 だが、一方で以前も同様のことがあった。20年ほど前リアカメラ+バックモニターが登場したときだ。当時は「自分の目で安全確認しなくなる」とか「運転感覚が鈍る」と評されたこともあったが、今や多くの車に標準装備されていて、ないと逆に不安さえ感じる。今回の装備もそうなる気がする。雨天時の見やすさや自動ズーム機能に慣れてしまったら、元のミラーに戻れなくなるのではないかと思うからだ。この"デジカメミラー"も普及とともに信頼度が高まり、あっという間に市民権を得る装備になるに違いない。