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2018/09/10

「第12回 トヨタ夢のクルマアートコンテスト」
金賞はインドネシア、ポーランド、ラオスの子どもたち
子どもたちの表現力、想像力が凄すぎる!

 トヨタは8月29日、「第12回 トヨタ夢のクルマアートコンテスト」の表彰式を「メガウェブ」(東京都江東区)で開催、入賞作品の発表と表彰を行ったと発表した。

 今回は、世界76の国と地域から約65万作品の応募があり、各国のナショナルコンテストを経て入賞作が選ばれた。会場では「7 歳以下の部」「8 歳~11 歳の部」、「12 歳~15 歳の部」の各3 部門ごとに、金(1 作品)・銀(2 作品)・銅(3 作品)賞と審査員奨励賞(4 作品)が発表され、表彰式が行われた。他に特別賞として、「豊田社長賞」「夢のクルマ技術賞(ルロワ副社長選出)」「Makes Me Smile! Award~オンライン投票賞」も選ばれ、合わせて表彰された。


7歳以下の部<金賞> / <夢のクルマ技術賞>同時受賞「アルファベット・カー/Alphabet Car」 

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シロン マルガレット アングリスカさん(インドネシア/7歳)

 7歳の作品とは思えないほど線がしっかり描けている。優しい色使いだが何度も塗り重ねていくことで、素敵な世界観が出来あがっている。きっと納得いくまで色を使ったのだろう。

「私はインドネシアのみんなが字を読めるようになることを願って「アルファベット・カー」を作りました。このクルマが暮らしの一部になることで簡単にアルファベットを学べるようになり、いろいろなことに挑戦していくことでみんなの生活がよくなることを願います」(作者談)

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 トヨタでは、この応募作品を「動く模型」(写真上)として再現。クルマと道路部分にそれぞれマグネットを仕込み、モーターでマグネットを動かすことによって、直線だけではなく曲線的な動きもできる。「アルファベットを学べるクルマ」という作者の想いに応えて、AからZまでのアルファベット26文字全てのクルマを制作し、自由に並び替えて好きな単語を作る、模型を使ってアルファベットを覚えるなど、無限に学ぶ可能性が広がるとしている。


8歳~11歳の部<金賞>「クジャクのガーデン/Pavonine Garden」

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ガイエフスカ ズザンナ リラさん(ポーランド/11歳)

 11歳の作品だが、アートとして完成しているといっていいだろう。緻密に書き込まれた背景と大胆に配されたクジャクの構図が素晴らしい。日本では見ないような色使いも、見る者の世界観を広げてくれるような力がある。

「ワルシャワのワジェンキ公園とそこにいるクジャクを見て、池のある緑の丘や、ピクニックエリアがあって、みんながお花や木を植えることができる移動式のガーデンを思いつきました。きれいで、華やかな、どこにでも行けるクジャクは、灰色で退屈な場所を明るくしてくれます」(作者談)


12歳~15歳の部<金賞>「建築と歴史のクルマ/Architecture & History Car」

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マニーウォンカイ スクサワンさん(ラオス/14歳

 もはやプロ顔負けのクオリティだ。歴史を背景に、もはや車を超越した"概念"を描き出しているように見える。立体感のある描き方は、見る者を不思議な世界へいざなってくれるような感覚にさせる。

「このクルマは昔の建築物を再建したり、寺院の壁に描かれた物語のある絵を修復したりできるクルマです。世界の偉人など過去の重要な歴史を学ばせてくれます」(作者談)


<豊田社長賞>「障がいを持った農家の人のためのクルマ/Farmer Car for People with Physical Impairments」

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メイアール ラビ ファイス エル アジさん(イラク/7歳)

 一生懸命、丁寧に、だけれど描きたいものを描いた! そんな様子が伝わってくる作品。同様な車作りをする豊田社長に響いたか。作品に込めた想いに涙。

「私の夢のクルマは、農場で働く障がいを持ったお父さんたちのためのクルマで、農場での仕事を手伝います」(作者談)


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 なお、広く一般が審査に参加できる「Makes Me Smile! Award~オンライン投票賞では「トヨタ・時空旅行カー/Toyota Time Traveling Car」(上)を描いたヤタガマ ロクゲ マリンドゥ ミヒサレ さん(スリランカ/14歳)が、公式サイトへの世界122の国と地域からの投票で選ばれた。

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 トヨタは、2004年から開催しているこのコンテストの意義を、「夢を持つことの楽しさや大切さを感じていただくとともに、多くの子どもたちにクルマファンになっていただく機会を創出する」としている。

 コンテストの審査委員の総評では、「毎年ビビットな夢の絵が多い傾向がありますが、今年は淡いカラーの作品も多く、作品の色彩の幅が広がっていることが特徴でした。例えば、ウクライナのような寒冷な地域の国と、ケニアのような熱帯に近い国では色の使い方の違いが際立ち、国ごとの印象が強く伝わりました」。また、「絵に込められたメッセージにも幅があり、昨年までは「空を飛ぶ」「宇宙に行く」といった現実を飛び越えるテーマの作品が目立ちましたが、今年は「環境」「教育」「健康」「病気を治す」など身近で現実的なテーマも多く、子どもたちは空を飛ぶクルマだけでなく、次の時代に大事なことを意識しているのではと思われます」と、今年の作品の特徴を評した。

 受賞した子どもたちは、授賞式の前後でトヨタの工場見学やメガウェブで車の体験乗車、浅草観光などをして楽しんだという(広報部)。このコンテストは来年も開催される模様だが、大人では想像もつかない夢の世界が見られることを引き続き期待したい。

2018年09月10日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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