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2018/06/21

【第86回ル・マン24時間レース】
1秒以内の僅差での同門対決も! トヨタ苦節33年の末に念願の…!!

決勝は現地時間16日15時スタート!

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3位以下をどんどん引き離していき、事前に予想されていた通りのトヨタvsトヨタのマッチレースとなった今年のル・マン24時間レース。7号車と8号車は抜きつ抜かれつを展開。

 決勝は、8号車がブエミ選手、7号車がコンウェイ選手というスターティングドライバーで16日15時からスタート。2台の順位は入れ替わるものの、トヨタの1-2態勢は変わらないまま進行し、3時間経過時点で早くも3位以下に1周差をつける。

 緯度の高いサルト・サーキットは、この6月半ばの時期は22時半頃になってやっと日没となる。この時点で、一時は1秒以内の僅差で周回を重ね、離れても30秒ほどというトヨタvsトヨタという展開に。日が変わって深夜3時で12時間が経過。その時期に8号車が受けたのが、低速走行区間での速度違反によるペナルティ。2分半の差が開くが、3位には4周差をつけていたことから、1-2態勢を維持したままレースは続いていく。

ナイトセクションでアロンソが猛追!

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ナイトセクションを走る8号車。全長13km超のサルト・サーキットは場所によっては照明が少なく、ドライバーにとっては自車のヘッドライトのみが頼りになるような部分もある。しかも、クラスによってマシンの性能差(速度差)、そしてドライバーの技量の差が大きく、抜かす方の上位クラスも抜かされる方の下位クラスも危険を伴う。下位クラスは下位クラスでレースをしているため、日中でも簡単に抜けないような場合もあり、夜間の下位クラスの追い抜きは一歩間違えると接触してリタイヤになる危険性が一気に高くなる。

 深夜の時点では2分半あった差を、約40秒まで一気に詰めたのが、8号車のフェルナンド・アロンソ選手。そしてバトンタッチした一貴選手が夜明け頃に日本人対決で7号車の可夢偉選手をパスして逆転。そして18時間が経過して危険なナイトセクションを終えた頃、8号車が296周でトップに。7号車が逆に40秒差で追う展開となる。この時点で、3位以下とは10周差と、もはやクラスの異なる状況となっており、敵はドライバーのミス、マシントラブル、他車とのアクシデントという状況となった。

 しかし、2年前の「あと2周」で優勝を逃した展開を忘れることなくトヨタチームは気を引き締めて2台とも走り続け、現地時間の17日15時、ポールからスタートした8号車が388周を走ってチェッカー。7号車は終盤に燃料使用量の上限超過違反のペナルティにより2周差をつけられることになり、386周で2位チェッカーとなった。3位には12周差をつけるという、圧倒的な差での優勝だった。

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ゴールの瞬間。これはデッドヒートを展開し、トヨタの8号車を先頭に一気にゴールになだれ込んだ図ではなく、パレードラン状態でスロー走行してのゴールの図。24時間を走りきると各車の差が大きく開くことがほとんどのため、接戦で順位争いしているクルマ同士以外は、ファイナルラップの途中からスロー走行を始め、1位のクルマを先頭にクラスに関係なくパレードランのようになる。24時間戦い抜いたドライバーとクルマとチームは、順位に関係なく、観客やコースマーシャルに大いなる祝福を受け、感動のゴールとなる。1位のクルマがゴールしてしばらくすると早くも観客がコースになだれ込むため、後方のクルマは、場合によっては観客をかき分けてゴールするようなこともある。

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トヨタ、苦節33年の長い栄光への道のり!

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