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2018/06/11

【人とくるまのテクノロジー展 2018】シート下に搭載可能。コンパクトな48Vバッテリーを開発。ボッシュ

 5月23日~25日に神奈川県・パシフィコ横浜で「人とくるまのテクノロジー展 2018 横浜」が開催された。内外の自動車関連会社597社がブースを出展、自社の技術をアピールした。独ボッシュは、新開発のコンパクトな48Vバッテリーを出展した。

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 VWやベンツ、BMWなどの欧州自動車メーカーで急速に「48V化」が進んでいる。ひとつには一連の不正によるディーゼルエンジンに対する風当たりが強まったことが挙げられる。欧州各社は厳しい燃費規制に対応させるために、ガソリンエンジンの低燃費化が急務になった。そこで、白羽の矢がたったのがいわゆる「マイルドハイブリッド」技術だ。

 制動時のエネルギーを電力として回生して再利用する日本のマイルドハイブリッドは、高級車から軽自動車まで広く採用されているお馴染みの技術だ。この技術をさらに効果的かつコストをかけずに投入するためにうってつけなのが48V電源化だ。従来からの12Vに比べると電流は4分の1になるので太い配線にしなくてすむ。その配線を通るときの電気の損失も16分の1になる。このため電装品等への電力供給の効率が上がり、結果として燃費が向上するという理屈だ。加えて、「電動ターボ」的に駆動力をアシストするための電力としても利用しやすいというメリットもある。

 今回、ボッシュでは48Vバッテリーを高さ90mmという薄さで開発した。これにより、シートの下などの普段使われていない場所への搭載が可能になった。冷却ファンが不要な空冷式なので静粛性が高く、これも車載レイアウトの自由度の高さにつながる。

 ボッシュでは48V化したハイブリッド車が2025年までに1500万台以上になると見込んでおり、今回展示されたような48Vバッテリーを通じて、欧州や北米、中国、日本などでのマーケットリーダーの地位確立を目論んでいる。駆動力をすべて電気でまかなうフルEV(現在は200V)が主流になるまでの過渡的技術ともいえる48V化だが、市場に受け入れられるのか注目したい。

2018年06月11日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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