JAF Mate Neo ニュース・プラス

2017/12/15

地震等の自然災害を、
ビッグデータで統合解析!
EPRCの情報サービス【前編】

東日本大震災でも予兆は現れていた!

 6年半の月日が経過した今でも記憶に新しい東日本大震災。そのときの地殻変動はどうだったのだろうか? 何か予兆現象はあったのだろうか?

 前ページで紹介したように、本来、東北地方はユーラシア大陸側(西側)に向かって、一定のペースで移動している。しかし、2月下旬頃から西側には向かわなくなり、徐々に太平洋側に向かい始め、3月7日の時点では東北地方全体が太平洋側に向かって大きく移動していたことが、電子基準点の観測でわかっていた。

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2011年3月7日時点の地殻変動の値と方向。太平洋側の地域は特に移動が激しく、東北地方全体が太平洋側に引っ張られているのがわかる。

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1ページ目で紹介した画像はこの一部をトリミングしたもの。衝撃的な3月11日の東日本大震災直後に計測された、地殻変動の値と方向である。1.2cm以上の移動を示す矢印のみで、真っ赤。実際、国土地理院からは当時、最大で水平方向に約5.3m、上下方向に約1.2mという、「極めて大きな」地殻変動が観測されたと発表された。

 当時、EPRCではこれら直前の地殻変動を異常事態ととらえ、関係機関にも伝えたそうだが、残念ながら具体的な対策にまではつながらなかった。今後、同じような事態が起きないよう、EPRCとしては地道に観測データを積み重ねていき、将来的には天気予報のようにテレビなどで広く一般に伝えられるような形にしたいとしている。

 後編では、今回紹介した電子基準点による地殻変動の値と方向の情報以外の、各種データがどのように統合的に活用されているのかを紹介する。

2017年12月15日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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