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2017/11/17

外苑のシースルートイレで、
トイレ問題を考える。
19日は「世界トイレの日」。

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1901年にスペインの王侯貴族はすでに水洗トイレを使っていたことを記するタイル。(c) picture alliance / Uta Poss

 11月19日は「世界トイレの日」(World Toilet Day)である。
 日本に住む私たちには考えにくいことだが、世界ではいまだに3人にひとりがトイレを使えないでいる。この問題を考え、改善するために2013年に、国連により世界トイレの日が定められた。

8億9200万人が屋外で排泄を。1日に800人以上の子どもが下痢性疾患で死亡

 ユニセフの2015年の統計によると、トイレのない生活を送っている人は23億人。これは世界の3人にひとりに相当する。

 トイレのない人は、バケツやビニール袋の中や屋外で排泄を行っているが、人間の排泄物には病気を引き起こす細菌がさくさん含まれている。屋外排泄をすることによって排泄物に含まれる病原菌が人の手、ハエなどの虫、川、地面を介して人の口に入り、下痢や風邪などの病気を引き起こし、特に免疫力の弱い子どもたちは1日に800人以上が命を落としている
 つまりトイレがないことは深刻な社会問題なのである。

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トイレがない国の分布図(2011年の統計)。色が濃くなるほどトイレの普及率が低い。黄色はトイレがない率が25%以下の国、だいだい色はトイレがない率が26〜50%の国、濃いオレンジ色はトイレがない率が51〜75%の国、赤は75%以上トイレがない国。(c) picture-alliance/ dpa-infografik

トイレがないために学校を休む女の子も

 病気の他にもトイレがないことの問題はある。
 「用を足している姿を人に見られるかもしれない」という不安は特に思春期を迎えた女の子には切実な問題である。アフリカの女の子の10人にひとりは、トイレがないという理由から生理中は学校を休んだり、退学してしまう調査結果もある。

 サニタリー製品などを扱う会社リクシル(LIXIL)は、11月17日~19日まで、世界トイレの日特別企画として神宮外苑いちょう祭りに「シースルートイレ」を設置している。これはプライバシーがない場所で排泄することを体感してもらうことで、世界のトイレ問題をアピールする催しである。

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いちょう祭りでのリクシルの「シースルートイレ」企画。中に入ると外が丸見えで人の視線にビックリする。トイレというプライベートな空間が人目にさらされる不快感を体験できる。(c) JAF Media Works

 誰でもトイレをする姿は見られたくない。清潔なトイレで人目に触れず安心して用を足せる環境づくりが、ひとりひとりの尊厳を守ることにつながる。

資料:ユニセフ・プレスリリース

2017年11月17日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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