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2017/04/29

どうして被らない?
驚きの自転車用ヘルメット
アンケート結果。

義務化されてないから? 子どもが嫌がるから?

 そして最後は、子どもにヘルメットを着用させないと回答した74.5%に対し、その理由が訪ねられた。

 なお、このアンケートでは「義務化されていないから」ということになっているが、道交法63条11において、保護者は子どもに対してヘルメットを着用させるよう努める必要がある。まだ罰則規定が設けられているわけではないが、いわゆる「努力義務」があり、厳密には「義務化されていない」というのは正しい表現ではない(鹿児島県では、条例で着用義務化されている)。

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画像4。義務化はされているので、今後は罰則化がポイントとなる。罰則化されれば、少なくとも親としては小学校の中学年ぐらいまでなら、「お巡りさんに捕まっちゃうよ!」などと説得しやすく(?)なり、子どもが嫌がったとしても無理矢理にでも着用させられるはずだ。

着用率をアップさせる方法はあるのか?

 今回のアンケートを通じて明らかになったことは、まずヘルメットの着用が大人も子どもも面倒と感じている点だ。着用がまったく面倒でないヘルメットを作るには革新的な技術が必要となりそうだが、少しでも着用の面倒さを取り除くというのは、今後のヘルメット開発の指針となるものと思われる。

 同時に、「義務化されていないから」と捉えられていることもわかった。これは、先ほども述べたように厳密には保護者には努力が義務づけられているのだが、バイクやスクーターをヘルメットなしで乗れば減点、罰金となるような罰則規定がない、という意味でアンケートの回答者の多くが認識しているものと思われる。

 そのバイクやスクーターも最初からヘルメット着用が義務づけられていたわけではない。1970~80年代に罰則規定が設けられたことで、今では誰もが着用は当たり前と認識しているわけで、それを考えれば自転車も罰則化すれば着用率をアップさせるきっかけとなることは間違いないだろう。

 ただし、現実的に取り締まりなどを行えるかというと、国内には7000~8000万台の自転車があるといわれ、免許制度もなく、警察のマンパワーなども考えると簡単ではない。

ヘルメットを着用しやすい雰囲気の社会を

 また、中高生がヘルメットを被りたがらない理由として、「見た目が格好悪い」ということがあることも予想される(大人もも見た目を気にする人はいるだろう)。それに、友人が誰も着用していなかったら、なかなか自分だけするのは難しいはずだ。よって、幼少時より学校などでヘルメットの着用が大事であることなどの啓蒙活動も必要となってくるはずだ。

 ヘルメットの着用率を上げるには、着用することは格好の悪いことでも面倒なことでもなく、事故から自分を守るための当たり前のことという雰囲気を、社会に醸成していくことが大事なのではないだろうか。

2017年4月28日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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