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運転状況を見える化する
「Ever Drive」は、
高齢ドライバー事故を減らせるか?
2017年02月27日 掲載
クルマの現在位置をすぐに確認可能
認知症のために現在地がわからなくなり、さらには目的地もわからなくなった結果、行方不明者になる人が増えている。現在、届け出があるだけで、年間1万人を超すという。
中には、クルマで出かけたきり連絡が取れない、というようなケースもある。そんなときは家族としてはすぐにでも現在地を確認したくなるはずだが、そのときに使えるのが「今どこサーチ」だ。
今どこサーチは、GPSでクルマの現在位置を確認するが、優れているのはエンジンが切れていても、車載器が通信環境下にあればわかる点だ。
利用料金は月額2980円
利用料金は、車載器の取り付けやシステム登録費などの初期費用が1万円(税別)で、月額の利用料は2980円(税別)。最初は1年間の契約となるが、それ以降は1か月ごとに自動更新となる。ただし、2017年5月31日までに申し込めば初期費用が無料になるキャンペーンを実施中だ。
Ever Driveは高齢者専用というわけではなく、全年齢が対象だ。10代から20代前半の、免許取り立ての若者世代による事故の発生件数は、75歳以上の高齢者世代に次いで多く、オリックス自動車としては若者世代にも親が見守れるように広めていきたいとしている。
家族といえどプライバシーの問題は大丈夫?
Ever Driveは、高齢者や若者など事故を起こしやすい年代の運転を見守れるので、家族の立場としてはありがたいのは間違いない。しかし当の本人からすると、監視されていたり拘束されていたりする感覚を強く感じてしまう可能性もあるだろう。
いくら家族とはいえ、どこをどういうルートで走行したかまでを把握されてしまうのは、プライバシー的な問題もあるはずだ。どこに行ったかは、家族にも知られたくない、というような場合もあるだろう。
利用するに際しては、利用者と家族がその点をよく理解しないと、トラブルの元になりかねないので、家族の間でどう扱うかということはしっかり決めてからにしたい。
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