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2016/08/18

オーストラリアに歩いて行ける?
2億5000万年後の地球の姿を、
JAMSTECがシミュレート

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画像1。(a)は、アメイジアが誕生していく様子。(b)は、地球表面のプレート運動を考慮しないシミュレーション結果。

 人間の時間感覚からすると大地は不動のものであり、地球が誕生して以来、大陸の配置は現在の世界地図の通りだったかのように思ってしまう。

地球には少なくとも過去に3回は超大陸が存在した

 しかし、真実は異なる。アフリカ、オーストラリア、南北アメリカ、南極、ユーラシアと6つの大陸があるが、大陸はそれぞれが現在も移動をし続けており、億の単位で過去にさかのぼると、少なくとも3回、5~8億年ごとにすべての大陸、もしくは複数の大陸が集合した「超大陸」が存在したと考えられている。

 中でも有名なのが、最も新しい超大陸であり、最も研究が進んでいる、2億5000万年前から2億年ほど前まで存在したとされる「パンゲア」だろう。その証拠のひとつとされるのが、大西洋を挟んだアフリカ大陸の西岸と南アメリカ大陸の東岸が、パズルのように組み合わされるというものだ。

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画像2。超大陸パンゲア。JAMSTEC「話題の研究 謎解き解説」のページより抜粋。

 地球表面は10数枚のプレートからなり、それらは地球内部のマントルの3次元的な流れが生み出す力によって相対的に動くことから、プレートの上に乗っている大陸も移動し、くっついたり離れたりを繰り返すのである。

 こうした研究は世界中で行われているが、日本において力を入れている機関のひとつが、JAMSTEC(海洋研究開発機構)だ。

JAMSTECは大陸移動のシミュレーション研究なども実施中

 研究の一環として、2015年2月には、地球深部ダイナミクス研究分野の吉田晶樹主任研究員らにより、スーパーコンピューターを用いた、3次元全球内におけるマントル対流のシミュレーション結果が発表された。

 約2億年前から始まったパンゲア超大陸の分裂から現在までの大陸移動と、地球内部におけるマントルの流れを再現することに世界で初めて成功したとしている。

吉田主任研究員らが2015年に発表した、2億年前にパンゲア超大陸が分裂を開始して現在に至るまでを描いた3次元シミュレーションCG。

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今度は2億5000万年後までを予測!

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